その他の人物について

671『ナルトと六道仙人』 扉絵にはナルトを象徴するアシュラ像。 退避するようにサスケを象徴するインドラ象。 帝釈天(インドラ)との戦いに常に負け続ける落ちこぼれの阿修羅。 一方で雷を自在に操り戦いに幾度となく勝利を収めるも、 次第に人心が離れて…

670『始まりのもの』 1.始まりのもの(1) 「…ここは……? …オレってば……死んだのか?」 温かく自分を包む水辺。 ふと意識を戻したようにナルト。 「何をもって死とする? 御主の死に対する倫理的観点は ワシの時代のものとは異なるな。 簡単に己を"死"と…

669『八門遁甲の陣』 1.八門遁甲の陣(1) 「行って下さいガイ先生!!! ボクはもう――」 最後の覚悟を表すように 紅く燃え上がるガイの闘気。 死門をこじ開け、 六道の力を手にしたマダラすら凌駕する勢いです。 「アレがガイ先生の言っていた夕象!!」 ガイ…

668『紅き春の始まり』 1.紅き春の始まり(1) 「まさか…最後の死門を…」 言葉を失ったのはカカシだけじゃありません。 一同はその覚悟の意味を知り目を丸くします。 「ガイ! それはダメだよ! よく考えるんだ! ここに居る誰もそれを望んではいないよ!…

667『碧き日の終わり』 1.碧き日の終わり(1) 「てめー!! どこのどいつだか知らねーが サスケに何してやがる!?」 逸る香燐ですが、 よく見るとそこには見知った顔が―― 「アナタだったのね… カブト。」 そこにはイタチの術に嵌められたはずのカブトの姿が…

666『二つの万華鏡』 1.二つの万華鏡(1) 「すり抜ける…… お前本来の右目の力か」 身体をすり抜けさせるオビトの写輪眼の力。 オビトを引き離さそうと振りかざした右手を いとも容易くすり抜けさせます。 いったん間合いをとるマダラ。 「オレから尾獣を…

665『今のオレは』 1.今のオレは(1) 藁に縋るようにつかんだ最後の望み―― それを一瞬にして吹き飛ばすような最悪の状況。 「ゼツ…。いつまでオビトにへばりついている。」 マダラの登場―― しかも十尾の人柱力となっています。 「スミマセン… デスガコイ…

664『父親だから』 1.父親だから(1) 「(…大蛇丸はサスケの状態によっては 体を奪いにかかるかもしれない… それが君麻呂の願いでもあるが… 香燐はそれを許しはしないだろう…)」 サスケのもとへと向かう道中。 大蛇丸の心中を理解しきれていない重吾は …

守鶴の人柱力であった僧侶、分福が掴んでいた一つの幸せの形。 そこに到達できる人は少ないかもしれませんが、 人間の本質は本来そこに行きつくのだと、 彼は見抜いていたのです。 660『裏の心』 1.裏の心(1) 「(そうだ。この九喇嘛状態を解けば…!!)…

オビトの何が間違っていたのか。 ナルトとオビトは何が違うのか。 信じること、つながり、諦めない思い―― 正しい道とは何か――。 そこに答は存在するのか――。 この回は深く考えさせられます。 655『轍』 1.轍(1) 「約束を守ったな…! うずまきナルト。 …

654『うちはオビトだ』 1.うちはオビトだ 差し出されたナルトの手。 オビトは、ややあって、目を瞑り、 差し出された手を繋ごうとするように見えましたが、 そのままナルトの首を掴みにかかります。 「オレはそちら側に行くことはない…! 今までの道に後悔…

653『ちゃんと見てる』 ナルトが本当の大人になったんだと思わされる回です。 1.ちゃんと見てる(1) 「うちはオビトだと… 今さらその名に…その存在に何の意味がある? 十尾と融合した今、超越者として悟りに至ったのだ。 つまりオレはもう人ではない。 …

652『ナルトの轍』 1.ナルトの轍(1) 「思った通りだ! お前がもらってた尾獣共のチャクラに呼応して、 一撃で奴から尾獣チャクラを引っ張り出せたな!」 と嬉々と語る九喇嘛。 ナルトも頷きます。 ナルトが想いを込めた一撃は、 各尾獣たちからもらった…

651『埋めたもの』 1.埋めたもの(1) 「かつてマダラがやったのも… こんな感じか。」 マダラによる九尾の須佐能乎強化の逸話は サスケも知るところです。 「これは… ナルトとサスケ…?」 外界で起こっていることがカカシにも少し視えました。 「今さら何…

650『眠るのは』 なぜナルトは諦めないのでしょうか。 そして信じ続けるのでしょうか。 その本当の意味―― それはオビトにはわからないでしょう。 1.眠るのは(1) 「怯むな!! 行くぞ――!!」 士気を取り戻した連合軍。 「あの大樹を切り倒すぞ!!」 柱間を先…

649『忍の意志』 1.忍の意志(1) 「ワシ達の代で…その夢についての会談は もう必要なさそうだな。…違うか?」 と雷影としてエーが言います。 「…そうですね。」 賛同する水影メイ。 「当たり前じゃぜ。 ただしここで勝たねばそれも成就せんぞ!」 土影オ…

648『忍の夢』 1.忍の夢(1) 「サスケェ!! オレも行くってばよ!!」 闘気を剥き出しに、 サスケと共闘することを宣言したナルト。 「…うずまきナルト (何度も…何度も…)」 なかなか折れそうで折れないナルトの心をみて、 オビトも苛立ちを見せています。…

647『後悔』 1.後悔(1) 月夜に聳え立つ不気味な神の樹。 大蛇丸に回復された五影たちは、 戦場の方へ移動中に塔と見紛うほどの そのおどろおどろしきものを目の当たりにします。 「シカマル!!」 一方、戦場では十尾によってチャクラを奪われ、 シカマル…

644『分かってる』 1.分かってる(1) 陽と陰の九尾のチャクラが重なり合います。 「お前らのチャクラがあって助かったぜ! 思った通りだ。」 と陽の九喇嘛。 お前らとはナルトとミナトのことです。 彼らを媒介して、 引き離された自分の陰側のチャクラと…

627『サスケの答え』 ついにサスケがその答を出す時が来ました。 1.サスケの答え(1) 「忍とは……耐え忍ぶ者…… 目標を…叶えるために…。」 確認するようにサスケが呟きます。 頷いて柱間が続けます。 「オレにとってそれが里づくりだった。 だがマダラは別…

先週分はアップロードのし忘れでした。4/7付の記事にしてあります。 626『柱間とマダラ其ノ弐』 1.柱間とマダラ其ノ弐(1) 「本当の夢って何だ…? オレたちの目指したモンは この里にあるんだろーが!」 柱間が見ているものとマダラが見ているものと もう…

625『本当の夢』 1.本当の夢(1) 「弟を殺すか、自害しろだと!? ふざけたこと言ってんじゃねーぞ。 この…」 激しく憤る千手の忍。 それを柱間が制します。 「言ってることがムチャクチャだ! どうするんだ、兄者!? …このオレを殺すのか? それともこんな…

たいへん遅くなりました(x_x) 本当に申し訳ありませんm(_ _)m 624『相子』 1.相子(1) 「偶然にもうちは側も同じ考えだったようだ。 まったく同じ状況… 千手仏間とうちはタジマはほぼ同じ力だということは 互いにいく度の戦いで分かっていた。 忍は何が…

623『一望』 1.一望(1) 「戦乱のこの時代を変えようと、 同じ考えを持つバカな子供が…、 オレ以外にも居たのだ。 驚いたというよりも、 マダラは天の啓示だとしか思えなかった。」 そう柱間が振り返るように、 おそらく柱間とマダラの出会いは、 運命的…

今話も深い内容でしたが、 遅れてしまい申し訳ありません。 忍の戦いの意味、死ぬことの意味―― 幼き頃から柱間が考えてきたことが窺えます。 622『届いた』 1.届いた(1) 「誰だって聞いてんだコラ!!」 詰め寄るマダラに、柱間はボソッと答えます。 「名…

621『柱間とマダラ』 1.柱間とマダラ 忍を超越した二人の戦い。 これがたった二人の人間どうしの戦いなのか、 そう思えるほどの規模に戦いの爪痕を残します。 「獣の難を喰らう…。 木遁・榜排の術か…」 榜排<ぼうひ>とは千手観音の手に握られている 法具…

620『千手柱間』 週始めが忙しくなかなか思うように更新できていません...今回の話は"柱間"がどのような人物なのか、 具象化されている部分です。 絶大な力のみを過信せず、本質を見通し、 仁徳を持つ人物像を味わいましょう。 1.千手柱間(1) 「里……、…

今回も重要回だっただけに、 早く記事を書きたかったのですが、 ずいぶん遅くなってしまいました… 次号が出る前に、もう一度、 見つめなおしていただければ幸いですm(_ _)m 616『忍び舞う者たち』 扉絵には武者姿のナルト、サスケ、サクラ。 それぞれが戦乱…

新年あけましておめでとうございます。 本年も『NARUTO-ナルト-』に触れて、 考えさせられたこと、勉強したこと、思いの丈(!?)を 去年の反省も踏まえつつ、 つらつらと書きあげていければと考えております。 例年通り長文駄文ですが楽しんでいただければ幸…

585『ボクがボクであるために』 1.ボクがボクであるために(1) 「だから…、ずっと付け足してきたんだ。」 今までのもので納得できないなら、 代わりのものを見つけ次々に付け足していく―― そうすれば自分ができあがるはずだ、という思想のもと、 カブト…