515 『大戦、開戦』

遅くなりました。m(_ _)m
ナルトの展開は急ピッチで進みます。

1.大戦、開戦(1)

「し…信じられないよ。」

と呟くアオバ。驚くのも無理はないでしょう。

「ああ…まさか土影様ってのが、
 ここまでふざけた方だとは思わなかった…。
 この島亀ごと持ち上げて移動するなんて…!!」

モトイとは別の雲隠れの忍でしょうか。
島と見紛うばかりの超巨大な亀をその独特な浮遊の術で、
一気に持ち上げて、大空の海原を進ませます。

「たっくまた腰に負担がかかるわい…!」

いや腰というレベルでは…、あまりにもスケールが違いすぎて…(°o°;)


一方ナルトはまだこの島が巨大な亀の上であることを知らないので、
天地がまたひっくり返ったことが腑に落ちない様子。

「外に様子見に行ったきりヤマト隊長も帰ってこねーし…。
 地震で岩の下敷きにでもなってんじゃねーだろなぁ…?」

帰ってこないヤマトを心配する様子のナルト。

「ここでの任務はもう終わったんだ!
 さっさと木ノ葉へ帰ってサスケを待つ!」

とのナルトの台詞に、アオバとモトイは困惑します。
一方でイタチの眼を移植し、その力を解き放つことを、
今か今かとサスケはうずうずしています。

「さっきここへ入っていった白ヘビ…。
 あのチャクラ、カブトだ…。やはりここがアジトだな。」

カブトを追跡していたアンコの部隊。
トビが隠し持つ夥しい数の兵力を目の当たりにします。


モトイにのせられたのでしょうか?
ナルトが九尾のチャクラをコントロールするために、
ビーに再び修行をつけてもらっているようです。
九尾の衣の繊細なまでのコントロール
石を積み上げようとしますが、
あまりにも高いエネルギーを持つためか、
一度は破砕してしまったナルト。
二回目、ようやく積み上がる――というときに、
またも大きい地震?がおきます。


島亀が雲隠れの里に到着。

「八尾…九尾とも無事だ。
 ただ九尾の見張り役だった木遁使いがさらわれた。」

土影が水影に八尾と九尾の無事、ヤマトがさらわれたことを報告します。
カブトにとらえられたヤマト。
木遁を封じる毒を注入されその力を押さえ込まれています。

「(…毒か…これで木遁の力を押さえ込んでるな。
  カブトめ。よく初代柱間の細胞を研究している。)」

とトビが感嘆する通り、どうやら“毒”という形で
忍術を封じるカブトのやり方は、おそらく医療忍術の延長――
いわゆる“悪用”からくる斬新なものなのでしょう。

「ボクが作った柱間の力を抑制する薬さ…。
 大丈夫。ゼツ達には使わない。

とカブト。しかし、これは
トビの軍隊のそのほとんどがカブトの意のまま
であることを意味します。
つまり、カブトは表向きトビに協力しつつも、
いざとなれば確実にトビと渡り合えるカードを手に入れたわけです。
なかなか狡猾といえるでしょう。

「ボクの自白剤と君の写輪眼の二つ押しで、充分情報は取れる。
 相手が分かれば…、そいつらの最も不得意で苦手な相手を、
 選抜してぶつけられる。」

自決する決意を決めていたヤマト。
しかしもはや情報の漏洩を止めることはできない状況にあると言っていいでしょう。

2.大戦、開戦(2)

雲隠れの里に届いたアンコの部隊が掴んだ情報。

「×印が敵のアジトと確定。…山岳の墓場と呼ばれる所だ!
 陸を通れば湯隠れと霧隠れを通ってくる。二国に非難勧告を!」



さて図のように表されています。(吹き出しで隠れてる部分は補完(多分ですが^^;))
この図では音隠れも通るようですが、
音隠れの里といえば大蛇丸が支配していた里。
木ノ葉崩し後、音隠れがどうなったのかは定かではありませんが、
大蛇丸の従者カブトの支配下にあると考えた方が確実でしょう。
――そういった意味で田の国・音隠れの里は敵国とカウントされ、
二国という形で表現されていることと思います。
また、霧隠れは群島以外の飛び地にあるようですね。
水の国自体がいくつもの小さい島(諸島)および半島等からなるので、
霧隠れの里も分散して存在するのかもしれませんね。

「潜入偵察隊からの情報によると敵の数約10万…。
 その大連隊移動を考えると海上ルートから来るのは少数だが、
 囲まれるとヤバイ。」

忍連合本部がある雲隠れ。
陸路と海路からの挟み撃ちは避けたいところでしょう。
――となると、先手を取りたい忍連合軍。

「まず奇襲部隊に召集をかけろ!
 それから集めた戦闘大連隊も隊を組ませてそれぞれ陣形を確認させろ!!」

と雷影。

「同じく、後方支援。医療部隊には医療任具を携帯させておけ!
 シカク。お前は情報部隊の情報ルートチェックも合わせてやれ!」

と火影。

「感知部隊、青に連絡!
 そっちも急いで!」

と水影。
各部隊へ敵の情報とあわせて味方部隊の確認伝令を送ります。
土影たちが出かけている間に、できあがった忍連合の“忍”の鉢当て。
“忍”一文字を引っ提げて各隊をあずかる隊長たち。

●奇襲部隊

「オレが奇襲部隊隊長を任された砂のカンクロウだ。」

奇襲部隊隊長にはカンクロウ。サイやオモイがいます。


●後方支援医療部隊

「私がこの部隊の指揮をとるように仰せつかったシズネと言います!
 皆さん、よろしくです!
 ちなみにこの子は食料ではありません!」

とトントンを掲げながら自己紹介する隊長シズネ。


●情報部隊

「大変だったようだな、アオバ。」

隊長はいのいち。アオバ、そして天画がいます。


●感知部隊

「この部隊の出来次第で戦況は大きく流れが変わる。
 気をぬくな。」

隊長に青。戦争に初めて参加するというシーを叱咤します。
ナルトよりも年上と見えるシーですが、歳は近いものと思われます。
ナルトが生まれる少し前までの
第三次世界大戦時は忍として参戦していなかったのでしょう。
しかし戦争の惨劇は知っていることと思います。


●戦闘大連隊
我愛羅率いる大隊。
第一部隊(戦闘中距離部隊)はダルイを隊長とし、
隊にはテンテンやチョウザがいます。
第二部隊(戦闘近距離部隊)は黄ツチを隊長とし、
隊にはその娘黒ツチ、カルイ、ヒナタ。
第三部隊(戦闘近中距離部隊)はカカシを隊長とし、
隊にはガイ、リー、サクラ。
第四部隊(戦闘遠距離部隊)は我愛羅が隊長を兼任し、
副隊長にはシカマル。隊にはチョウジ、テマリ。
第五部隊(戦闘特別部隊)はミフネを隊長とし、
隊にはキバ、キバの姉ハナ、いの、シノがいます。


一方で暁では、カブトが次々とその禁術で兵を増産します。
暁メンバー。元人柱力。元五影。名のある手錬れ達。
細胞群と成り果てた柱間との融合を試みられるかのヤマト。
強化されたゼツたち。
全面対決の火蓋は切って落とされました。