451 『サスケの処分』

今回の記事は所用でだいぶ遅れてしまいました。m(_ _)m

.サスケの処分

「歴代火影達の築いてきたものが全て破壊されちまったな。
 何も残ってねーよ。まさかこんな事になっちまうとはな。」

ペインがいなくなったとはいえ、深い虚無感が漂う木ノ葉の里。
イズモ、コテツも例外ではないようです。

「火影達の遺産はこの里だけじゃないだろ。
 オレ達が残ってる。」

そうゲンマは言います。
横ではぜいぜい息を切らしながら、ヤマトが木遁・連柱家の術。
見事な木造家屋の出来上がりです。

一方、ナルトとサクラ。目覚めない綱手の事を心配しています。

「大丈夫。綱手様はすぐに意識を戻すから!
 なんたって強い女…火影なんだし! 大丈夫!」

とはいうものの、やはり、

(って…なにナルト励ましてんだろ。
 そうしてほしいのはこっちなんだよ…ナルト。)

と内心は不安が拭えない様子。と、そこへ

「超久しぶりじゃのう、ナルト! サクラ!」

と波の国から里の復興のために派遣されてきたイナリとタズナの二人に偶然鉢合わせます。
大工を志すイナリ。ナルトたちに波の国を助けてもらったお礼とばかりに、
腕をふるって里の復興を手伝うイナリを見て、
ナルト、サクラの二人とも少し心が晴れた様子です。

「サスケはどうした? あいつとも話をしたいんじゃがの。」

――そう切り出されて対応に困るような二人。
抜け忍となってしまった――とは言えずに、ナルトは、

「今はちょっちケンカしちまって里の外へ出かけちまってんだ。
 なに…すぐ連れ戻してくっから!
 帰ったらあいさつしてくれってばよ。」

と言います。本当はどこにいるか見当もつかない。
でも、友と信じて待っている。
そんなナルトの姿勢が垣間見えます。

「繋がりがあるからこそ苦しいんだ!!
 それを失うことがどんなもんかお前なんかに…!!」

突き刺さるようにナルトに浴びせかけられた言葉。

「今なら分かる…。サスケの気持ち…。
 復讐ってやつがどんなもんか。」

自来也という大切な人を失って、
ナルトもサスケが言おうとしたことの本当の意味を実感しているようです。

「オレはサスケの事わかったつもりだった…。
 でも本当はわかってなかったんだ。
 終末の谷でサスケに何言ったって伝わるはずなかったんだ…。」

長門との出会いで学んだ“痛み”。
“痛み”を知っていれば相手を思いやることができる。
それが本来“痛み”のあるべき姿だということも――。

「サスケの痛みを知らねーで、一緒に笑えるわけねーんだ。
 …ケンカすらしてもらえるわけなかったんだ。
 すげー痛てーかもしんねーけど…
 今度はちゃんとケンカがしてェ…。
 またいつかサスケも入れて第七班でおもいっきり笑いてェーから!!」

そんなナルトに微笑みかけるサクラとカカシ。


火影に面通しするように要請するサムイ小隊。
岩崩れが自分のせいじゃなかったと安心するカルイを横目に、
何か考えるように石ころをしげしげと見つめるオモイ。
3人は火影のいるテントへ赴きます。

「いつ目が覚めるかも分からないのであれば火影の代理の方でもいい。
 手紙をすぐにでも見て返事をいただきたい!
 雷影は急いでいます。」

意識が戻らない綱手を前に対応に困るシズネ。
そこに、ダンゾウが現れるのです。

「その者はもう火影ではない。
 ワシが新たな六代目火影だ。その手紙はワシが拝見いたそう。」

ダンゾウは渡された手紙にサスケについての事由が書かれていることについて、
やはりか…と眉を顰める様子。


大慌てでナルト達のところへ駆けつけたキバ。
嫌な予感とともに、ナルトにとっては信じがたい事実を聞くことになるのです。

「その六代目は抜け忍として――
 サスケを始末する許可を出しやがった。」