489 『忍界大戦へ向けて』

またしても大変遅れまして申し訳ありません。
それでは489話について。

1.忍界大戦へ向けて(1)

自来也はワシに“ナルトへ蔵入りしろ”ゆーて死んだ。
 大じじ様…! ワシャほんまにそれでえーんですかいの?」
自来也はナルトが九尾の力を完全にコントロールできるゆーて
 実験したがうまくいかなかった。
 ほいじゃけど自来やはミナトがそれを望んで九尾の半分を
 ナルトに封印したゆーてきかんかった。」

ナルトの四象封印の鍵、ガマ寅は
ナルトが九尾を制御できていないことを危惧しています。


森乃イビキらに取調べを受けている香燐。

「でね…大蛇丸にずっと過酷な労働を強いられて…、
 その後サスケがボスになったらなったで、
 か弱い女の子のアタシに無茶な命令ばっかで…
 最後はゴミのように…!」

涙ながらに訴える香燐に取調官の一人ももらい泣き。
イビキは冷静で、生い立ちを聞いてるわけじゃない、と
暁やサスケの、カブトの情報を聞き出そうとします。

「いいけどォ…条件があるぜこっちとしても。
 まず一つ目。ウチ、腹へってる!
 取り調べつったらまずカツ丼だろ。コラ!」

が、一方の香燐も肝が据わって図々しさ全開の様子です。


復活するや否や、勢いよく食べ物を頬張る綱手

「まだまだ足りん! チャクラも元には戻ってない!!
 もっと食い物を持って来い!
 気を抜くとババアに戻っちまう!!」

ゆっくり食べるようにシズネに促されますが、
どうやらチャクラ回復と美貌維持(?)の為には、
その食欲を満たす必要があるようです。
綱手が見つめる先にはトントン――じゃなくて
火影にされかけたカカシ。

「…忍連合とは驚いたが、
 よく土影や雷影が協力する気になったものだな。」

綱手。土影や雷影に綱手がどのような印象を持ってていたのか、
如実に表れている発言と言えるでしょう。

「うちはマダラ…。本当に生きていたのか?」

との問いにカカシはこう答えます。

「確証はありませんが……
 やろうとしている事から考えてもまず間違いないかと。」

幾度かの対峙を経て、カカシなりの勘が働いた判断でしょう。

「…また戦争か。うちはの因果が忍全てを苛む事になるとはな。
 食後すぐに会議を開く! 戦争の準備だ!」

綱手も意を決します。

2.忍界大戦へ向けて(2)

一楽でラーメンを待っていたナルト。
サクラから綱手復活の朗報を聞きます。
ちょうどラーメンも来て喜びも絶頂。
さっそく食べようとしたところで逆口寄せ。
妙木山の食卓に招かれたようですが、
気づかずに目の前にある虫そばを啜ってしまいます。


さて食事も束の間。大じじ様との謁見です。
自分で呼んでおいて忘れる恒例のやりとりの後、
ナルトに向けて予言の内容を話します。

「ナルトよ…。お前への予言を見た。
 お前はこれからタコに会う。
 (中略)
 それからおまえは…眼に力を宿している少年と戦う事になる。
 そして…」

大じじ様が言いかけたときに、
ナルトは全てを悟っているように分かっていると答えます。

「見えたのか…?
 あの眼に力を宿した少年…。
 あやつが何者であるか分かったと…!?

この台詞からも分かるとおり、
サスケはどうやらただの一介のうちは一族の一人というわけではないです。
何者か…という言葉は、サスケの中の何かを指しているようですが――

「うん…。全部覚悟してる。」

ナルトは理解しているようです。
また、大じじ様はガマ寅にナルトへ蔵入りするように伝えます。

「これは自来也の言っとったあの術
 完成させる手段を手に入れた事にもなるんじゃ。」

九尾の力なくして完成されない“あの術”――
まだ明らかにはなりませんね。


アンコらがカブトを追跡してる最中、
一方のカブトはなんとトビと接触しています。

「まずは…あいさつからだ…トビ。
 ……いや……今はマダラと名乗っているとか。

非常にひっかかる発言です。
カブトがトビは完全にうちはマダラだと思っているなら、
こんな言い方はしません。
サソリのスパイであり大蛇丸に加担した暁の裏切り者として、
トビも一戦交えようと動いたその時、
カブトが印を結んで五体の棺が召喚されます。
さすがにトビも驚きを隠せません。

「二代目火影と大蛇丸様しか使えなかった禁術…。
 しかしボクで三人目。
 そして今はその二名をも超えている。」

穢土転生によりなんとイタチ、サソリ、デイダラ、角都、長門を召喚。

「これは君へのパフォーマンス…。
 ボクの力を信用してもらうためのね…。」

トビと手を組みたいというカブト。
さらなる混沌へと物語は進んでいくようです。