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写輪眼対比
386話「新たな光…!!」でマダラ兄弟の万華鏡写輪眼が登場したことにより、
マダラ兄弟の万華鏡写輪眼も比較対象として考慮できるようになりました。
1.万華鏡の模様
前回までの写輪眼対比では術式によって万華鏡写輪眼の模様が変化すると考えましたが、
イタチとカカシとは別のマダラおよびマダラ弟の万華鏡写輪眼の模様から、
万華鏡写輪眼の模様は術式ではなく開眼者によってそれぞれ異なるものだと推測されます。
また、他の万華鏡写輪眼と見比べると、マダラのみが濃い中心を持ちます。
(順にカカシ、イタチ、マダラ、マダラ弟の万華鏡写輪眼)
マダラの万華鏡写輪眼の巴が為す図形はルーローの三角形と呼ばれる形に似ています。
【ルーローの三角形】
ルーローの三角形は定幅図形ですので、水平面上を転がることができます。
ただ、円とは異なり水平面上を転がしたときの重心は一定でありません。
またよく知られているのが、ルーローの三角形は正方形に内接させることができ、
四角形に掘削するドリルにも応用されています。
参考に以下のサイトでどのような様子か見ることができます。
【流星舎】四角い穴のドリル(PCのみです。携帯の方はすみません。)
上述はルーローの三角形が正方形に内接するように、ルーローの三角形を回転させたものです。
ちなみに三角形の各頂点を円軌道に拘束した場合は、以下のように回転します。
(また図では分かりにくいですが、微妙に重心も動きます。)
マダラの万華鏡写輪眼がぐるぐる回転するとすれば、軌跡が角の円い四角形であるよりは、
どちらかというとこのように円である方が似つかわしい気がします。
2.巴の相関
マダラは万華鏡写輪眼の副作用で失明し、
弟の眼を(おそらく“眼軸”ごと)抉り取り、自らの眼とすることで、
永遠の万華鏡写輪眼を手に入れます。そして模様も次の様に変化しました。
弟の眼であっても、マダラ自身の万華鏡写輪眼の模様を基調として変化しています。
このことからも写輪眼ではなくて各個人に万華鏡の模様を決める要素があり、
マダラは弟の眼に働きかけ、マダラ自身の模様に誘導しようとしたことが見て取れます。
ところで、イタチの万華鏡写輪眼も初登場時とは少し違ってシャープになっています。
「万華鏡写輪眼…この眼は特別…。
開眼したその時からその眼は闇へと向かう。
使えば使うほど封印されていく。」
このことが万華鏡写輪眼の模様にも直接的な影響を与えているとしたらどうでしょうか?
イタチの万華鏡写輪眼の模様を比べてみると、
福与かな丸形からより研ぎ澄まされた三角形になっています。
イタチは次の様に中心に巴が集まっていき、万華鏡写輪眼をなしますが、
この視力の低下に伴って、巴一つ一つが力強さを失い、
巴の尾によって形成される領域がだんだん減ってきたのではないでしょうか。
マダラが失明寸前であった頃の絵柄は、残念ながら描かれていませんが、
流れ型の巴がだんだんか細くなってきていたのではないか、と推測できます。
また永遠を手にしたマダラの万華鏡写輪眼は、次の様により力強い模様へと変化したことからも、
万華鏡写輪眼や写輪眼での巴の形や色合いが瞳力や視力の一つの指標
と考えられるのではないかと思います。