うちは一族虐殺事件およびサスケの過去に関する時系列考察は、
これで一段落します。

1.より相応しい空白時間経過

  • 卒業式は5月、入学式は6月
  • r=6:イタチの中忍昇格は10歳6ヶ月のとき。(12月〜1月)

ですから、これを満たすとき、空白時間経過はどのくらいが適当でしょうか?
空白時間経過はもう一つの因子、sの影響も受けます。


s:イタチのうちは一族虐殺事件時の誕生月からの月数。


sを考える前に、大きな時間経過を表すp_0の場面を考えてみましょう。
サスケが言う“随分”とは、いったいどれほどの月日が経ったかは分かりませんが、
長い月日が経っているのは確実です。
なぜなら、豪火球の術を教わるときの描写を考えてみてください。

「ああ…おはよう。最近、忍者学校の方はどうなんだ?」
「学校の授業だけじゃつまんないよ…。オレはいつも一番だから…。」

すぐその前の話まで、

  • 父親に成績表を見せる→成績表を傍におきながらイタチとサスケが会話→シスイ殺害疑惑

という流れがあるので、そのすぐ後に豪火球の術習得の流れがあると錯覚しがちですが、フガクが、
「最近、忍者学校の方はどうなんだ?」
と成績表を見たすぐ後に話すことは考えられないことからも、
p_0は大きな月日が流れていることが分かります。

しかし、大きな月日とはいっても、どのくらいの月日が流れるのが妥当でしょうか?
r=6を条件とするなら、
p \geq 2+\frac{s-r}{12} (s:整数 0≦s≦12)
より全体の空白時間経過ps=0で1.5年が最小値です。
上期終了の描写からアカデミー始まっていることを表す描写があることや、
イタチがシスイ殺害疑惑の11歳(と6ヶ月ほど)から暗部分隊長昇格の13歳までは確実に暗部にいたことを受けて、
一年半は最適だと思われます。
また、このときサスケは進級生(学年制度で無いかもしれないが三年生あたり)
としてアカデミーに通いはじめた間もなくの時期だと言えます。
これは、うちは虐殺直前の描写にある、

「兄さんは七歳で忍者学校を卒業…。
 八歳には写輪眼が使えるようになった…。
 それに十歳で中忍に昇格…。
 …でも、オレにもうちは一族の血が流れてるんだ。
 兄さんには負けない!!」

と妙に意気込んでいる描写とも合致します。

以上よりs=0とするなら、虐殺事件が起こったのはイタチの誕生月である6月(または7月前半)であり、

  • イタチの誕生日そして分隊長昇格からうちは一族虐殺事件までの流れは密接した時期にあった。

ことになります。

2.年号

それでは、うちは虐殺事件はいつごろにあたるのか、年号にして考えてみましょう。
【第一部終了時は8】*1、および

  • 三忍が51歳の誕生日を迎えるx年。

(ナルトたちのアカデミー卒業があり、中忍試験、木の葉崩しがあった年。)


を考えると、この年にイタチはすでに誕生日を終えていて17歳、
そして、虐殺事件のあった年は、イタチは誕生日を終えているので13歳。したがって、

  • うちは虐殺事件があったのはx-4

の出来事であり、x+1-5、また一部終了が6月〜7月であることから

  • 第一部終了時のちょうど5年前あたり

の出来事となっています。

3.今回のまとめ

前回の【うちは虐殺までの流れ8・アカデミー入学と卒業】*2の事柄に加えて、

  • 空白時間経過の和pはおよそ一年半程。
  • イタチの誕生日そして分隊長昇格からうちは一族虐殺事件までの流れは密接した時期にあった。
  • 第一部終了時のちょうど5年前あたりにうちは虐殺事件があった。
  • 一族虐殺事件時、イタチは13歳、サスケは8歳(9歳の誕生日が近い)

という事になります。