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今回の内容は避けては通れない、
イタチの〈暗部分隊長昇格→うちは虐殺事件〉という流れがあるために、
作中で明らかになっていない時間経過を確認するものです。
以前の考察とかぶりますが、もう一度確認のために見てみましょう。
1.カカシの発言の整合性
イタチが暗部分隊長に昇格してから、一族虐殺事件を経て、
その後抜け忍になったと見たほうが自然です。
しかし、カカシの発言に整合性があるためには、
話の中では明らかにされていない時間経過があることになります。
明らかになってない時間経過を全て足してとし、
あまり長い時間が経過したとは思えないので、
最小値(最小期間)をとることにします。
であり、これは、
- 話の中で明らかにされていない時間の経過が少なくとも1年必要で、時間経過は最小の1年だったとする。
- イタチが11歳誕生日直前の10歳で中忍に昇格した。
- イタチが13歳の誕生日を迎えてすぐに分隊長に昇格した。
ということを表します。以下はこのことを導くための式です。
なおこの部分は【うちは虐殺までの流れ1・カカシの整合性】 とさほど変わりありません。
カカシの発言が正しいとするなら、イタチは、
- 歳 (s:整数 0≦s≦12)
に暗部分隊長昇格があったとできます。
イタチの中忍昇格が10歳であることから、そのときのイタチの年齢を
歳 (r:整数 0≦r≦12)
とするなら、サスケのアカデミー入学(≒イタチ暗部入隊内定)と暗部入隊の時期に関して、
サスケの上期終了の明後日にイタチのシスイ殺害疑惑騒動があり、
その時点がイタチの暗部入隊から半年であるので、
サスケの入学から上期終了までの期間は、イタチの暗部入隊からシスイ殺害疑惑騒動までの期間とほぼ同じであり、
イタチの暗部入隊は暗部内定の時期と同じと見なせるので、イタチの暗部入隊は、
歳
そして、シスイ殺害疑惑を
歳
と捉えることができます。
そこから空白の時間経過(年)経たとします。
ここで、は火遁・豪火球の術会得の約一週間、
“半年”というニュアンスに含まれる僅かな誤差は期間、に含まれるものとします。
イタチのうちは一族虐殺事件時の年齢は
- 歳 (r:整数 0≦r≦12)
であるといえます。
したがって一族虐殺事件がイタチの暗部分隊長昇格後に起こったとするなら、
⇔
であり、かつ は独立で
となりますから、の最小値とすると、
かつ
2.空白時間経過(ブランク)の和
ここから新しい内容となります。
この空白時間経過の和に関して、
- :イタチのシスイ殺害疑惑からサスケが火遁・豪火球の術を習う日まで
- :火遁・豪火球の術会得後、うちは虐殺事件が起こるまで。
の二つが解決の大きな鍵となるでしょう。
ここで、特にに関して、
ミコトが母親として似つかわしい会話をしている場面を見ることにしましょう。
「この前…父さん、オレのことを『さすがオレの子だ』って言ってくれたんだ。
いつもは兄さんにそう言ってた。…だからすごいうれしかったんだ。」
この会話の内容は、火遁・豪火球の術会得に際して、父フガクに
「…さすがオレの子だ。良くやった…。
今からは、その背中の家紋に恥じぬ様、己を磨き、大きく舞い上がれ。」
と認められたときに言われたことに由来します。
このことを、〈この前〉と表現していることから、
- 1週間ないし1ヶ月弱前
程度の話だと思われます。すなわち、では大きい時間が経過していないので、
1年という大きいブランクを埋めるためには必然的に、の値によります。
この期間をサスケは“ずい分”と表現していますが、
10ヶ月や11ヶ月経っていても遜色はないでしょう。