553 『主戦場到着』

私信です。<はてなブログの仕様なのか、
広告が表示されるようになってしまっていました…
これははてなポイントプログラムなるもののようでした。

1.主戦場到着(1)

さっきまでのへたり具合は、一時期的なものだったのでしょうか。
二代目土影・無の後ろから迫るナルト。
その手には大玉螺旋丸とは違った大きな螺旋丸。
九尾チャクラをまとったナルトだからこそできる
衛星螺旋丸を3つ従えた惑星螺旋丸です。
おそらくミニ螺旋手裏剣でやったように、
チャクラの手を使った応用か、
もしくは、純粋に螺旋手裏剣の羽の部分の応用でしょう。
衛星螺旋丸が惑星部分にあたる大玉に対して3つ、
しかも正三角形の位置に配置しています。

少し(というかかなり)脱線しますが――
ラグランジュポイントというのがあります。
また機会があれば記事にしたいと思いますが、
その5つの平衡点のうちL3,L4,L5っぽいところに配置しています。
私はあまり詳しくはありませんが、
岸本先生はガンダムが好きであるようなことを聞いているので、
"ガンダム ラグランジュポイント"で検索したら、
見事ヒットしました。おそらく元ネタはここで間違いないでしょう。
ラグランジュポイントは、wikipediaの文言を借りれば、*1

2つの物体が両者の共通重心の周りを
それぞれ円軌道を描いて回っている時に、
この2体に比べて質量が無視できるほど小さな第三の物体を
ある速度を与えてこの軌道面内に置くと、
最初の2体との相対位置を変えずに
回り続けられるような位置が5つ存在する。
2体の共通重心を中心として
これらと同じ周期で回転する座標系から見ると、
ラグランジュ点では2体が作る重力場が遠心力と釣り合っている。
このために第3の物体は2体に対して不動のままでいることができる。
各点はL1〜L5とで呼ばれる。

Wikipediaラグランジュ点より》

ということです。
もちろん惑星螺旋丸に比して衛星部分が大きさ的に、
上記の制限条件付の三体問題としては扱えず、
(第三体の質量が無視できない)
したがって純粋にラグランジュポイント
という訳ではないのでしょうが…

話を戻して――
無は感知型系統だからぬかるなという
土影オオノキのアドバイスを聞いてか聞かずか、
我愛羅に砂の雲を九尾チャクラの手の踏み台にし、
さらに惑星螺旋丸自体を押し上げることで
初弾をかわした無の裏をかいて、
その螺旋丸を叩き込みます。
強烈なチャクラの乱回転の影響を受けて、
複雑な回転をしながら墜落する無。
そこを逃さず土遁・加重岩で押さえつけるオオノキ。

「他里嫌いのお前が…
奴らといいコンビネーションじゃないか…」

と無。

「長生きしてみるもんですねェ…
 変化を楽しめる」

柔軟な考え方ができるようになったのでしょう。
オオノキはそう答えます。
我愛羅がその間を突き、封印に成功します。

「よっしゃー!!
 やっぱさすが我愛羅!!
 …と…、
 あと小せぇジイちゃんもナイスだってばよ!」

とナルト。
加重岩の術でさらに痛めた腰のことがあるのか
あまりいきり立たない土影ですが、
我愛羅は逆に堰を切ったように話し出します。

「何でお前がこんな戦場に居る!?
 何で出て来た!?」

我愛羅にしては、
めずらしいほどの剣幕です。
ナルトを守る戦いなのに――
そのナルトに動かれてはやりにくくなるだけです。

「いや…えっと…、
 説明すっとだな…」

口を濁すナルトですが、

「オレを納得させるだけの理由を、
 説明できるんだろうな!?」

とする我愛羅の様子に、
見守りきれなくなったか、シカクが介入してきます。

「そりゃ無理だ。だからオレが話す。
 本部の奈良シカクだ。
 土影殿も風影殿も戦闘中だったんで…
 ややこしい話は後でと思ったんでね」

交戦中であった風影、土影を配慮して、
あえて伝令を伝えていなかったというシカク。

「聞こう…。ただし戦闘が終わった訳じゃない…。
 すぐ次へ向かう! 移動中に手短に教えてくれ。」

とオオノキは言います。

2.主戦場到着(2)

白ゼツの変化による撹乱を見破るのが目的であることを知り、
いくぶん溜飲を下げた様相の我愛羅

「…ナルト…、各戦場へ行き、
 敵の変化を見分けるのはいいが…。
 人柱力だったオレには分かる…。
 その九尾のチャクラ…
 そんなに多用して本当に大丈夫なのか?」

とナルトに配慮を掛けますが、
しばらくの沈黙の後、

「オレは火影になるまでは死なねーつもりだ。
 もう風影だからって、人の事、
 子供あつかいしてんじゃねーってばよ。」

と再び自信に満ちた表情でナルトは返します。
そのナルトの表情を見て、
いつもは批判がましいオオノキも何も言いません。
こう事態が転んでしまっては、我愛羅もオオノキも、
ナルトを信じるより他にない、といったところでしょうか。


他方、二代目水影に手も足も出ない――わけでなくて、
出しても届かないので疲弊していく忍たち。
三代目雷影の方もテマリたちが苦戦を強いられています。

「三代目雷影様はスピード・パワー以上に、
 その異常な打たれ強さに優れた忍であった…。
 唯一三代目に届く風遁の遠距離攻撃も決定打には欠ける。
 …もっと強い風遁使いが必要だ。」

と三代目雷影と面識のあるドダイという隻眼の忍の情報。

「私も結構な風遁使いなんだけどね…。
 どうやって死んだんだこいつ…?」

とテマリ。

「仲間を逃がす為…、
 一万の敵を相手に、たった一人で戦い囮になられた。
 仲間の逃げる時間を稼ぐため、
 三日三晩倒れなかったと聞く…。」

とドダイは答えます。

あいつを口寄せする間…、
 こいつに時間稼ぎをしてもらわないとな…。
 こっちで操るか…。」

そのとき三代目雷影の様子が変わります。
カブトが切り札と目されるもの、どうやら口寄せのようですが、
三代目雷影を使ってどうにか時間稼ぎをしようと
何やら目論んでいる様子。

「正直ここの連合で、私以上の風遁使いは……」

テマリは考え込むようにしますが、そのとき、

「いる!!!」

風遁使いとしてナルトが登場します。

「オレだ!!!」

3.主戦場到着(3)

「やめろ!!
 なんでこうなんだよ!?」

黒い炎に身を包まれ、
苦しそうに悲鳴をあげる白ゼツ。

「外で試すか…。
 この眼は闇が…、よく見える。」

イタチの眼を移植し、
永遠の万華鏡写輪眼を手に入れたサスケ。
どうやら白ゼツをその実験台にしていたようです。




その紋様はサスケの万華鏡写輪眼に、
イタチの万華鏡写輪眼の紋様を直線的にしたものを
中に押し込めたような形です。
マダラ-イズナ の写輪眼とは内と外が逆ですね。
またこのサスケの永遠型の万華鏡写輪眼については、
後に考察します。