2011-08-04 ■ 忍術について フーリエ級数の続きです。 1.一般周期のフーリエ級数 関数 を区間 (周期2π)で フーリエ級数展開すると、 (*1) (*2)と書けるのでした。 そこでこれを一般の区間 について、 フーリエ級数展開できるように拡張します。 今、次のような対応関係を考えます。 (*3)さて、このように考えたとき、 は の関数であり、 結局次のようにかけます。 (*3)のような対応関係を用いれば、 すぐさま次のように書き直せます。 (*4) (*5)これで について 一般の区間 (周期2T)に拡張できました。 2.複素フーリエ級数展開 前回*1と同じように、区間において、 次の正規直交関数列を考えます。 (*6)(*6)の関数列が正規直交関数であるのは、次により示せます。 【1】 が互いに共役でないとき オイラーの公式 より、 【2】 が互いに共役なとき したがって、nを負の無限大から正の無限大までの"整数"とすると、 関数 は次のように展開できます。 (*7) (*8)このように複素指数関数領域でフーリエ級数展開することを、 "複素フーリエ級数展開"といいます。 ここで (*5)式のように区間を一般区間 にとると、 同様にして以下が導かれます。 (*9) (*10) *1:【掌の上の螺旋丸4・正規直交関数列とフーリエ級数】