■
488 『それぞれの里へ』
遅れましてすみません。
二部構成でお伝えします。
後半は【ナルトとサスケ、暗きチャクラの存在】*1へ
1.それぞれの里へ(1)
「“暁”は尾獣を持っている。これ以上手をこまねいてる場合ではない!」
各国大名たちの会議。
どうやらモニターらしきもので衛星中継のような形になっているようです。
パラボラアンテナと感知できる周波数領域の非常に高いUHFアンテナぽいものも立っています。
もちろんナルトの世界に衛星は存在しない――と考えられるので、
基地局となる大電波塔のようなものを各国で介すると思われますが、
さてこの情報の媒体となっているのは果たして電波なのかチャクラなのか――
それは長門の術を見る限り、どうやら、電線もいらず、
より減衰の小さいと考えられるチャクラと考えられますが――
「だが…忍連合軍…。…忍に力を持たせすぎて、
後々やっかいになったらどうする?」
これは後の土の大名の台詞で水の大名の台詞とわかるのですが、
どうやら、水の国では忍に力がつきすぎると困ることから、
- 忍里の他に国としての戦力・武力を保持しており、忍との均衡がある
- 四代目水影のときの悪夢に関して水の国側も尾を引いている。
などが邪推されます。
「あの〜そろそろ決断をしていただかないと……
蓄電池が無くなりそうで。
なんせ遠距離なもんで…。」
五大国がある箇所を経由し、それぞれが通信を行っている様子。
その経由箇所の通信員・天画の台詞なのですが、
単に施設を運営するバッテリーなら“遠距離”は関係ないはずです。
蓄電池――通信が発電によるとすれば、
すなわち電波による通信であることが推測されます。
大名たちはチャクラのプロフェッショナルではないですし、
チャクラを操作する機械などで、擬似的に雷遁を発生し、
それを電波にすることも可能なはず。
あるいはチャクラでなく純粋に電気を発生させる発電の技術が
ナルトの世界にも存在している可能性は濃厚です。
なぜならサスケの術・麒麟のくだりで、
自然発生する雷が容認されているからです。
ではなぜわざわざ経由地で専門のスタッフがいるのか、
なぜチャクラではなく電波に変換するのかというと、
チャクラはそれ自体で媒体となりえる秩序を形成することはなく、
術者などを通して、すなわち練ることで通信として扱えると考えられます。
もちろん機械技術によって、“練る”は可能ではないかと思われますが、
上述のように電波が選択されていると捉えられることから、
長門クラスの術者ならともかく、
ノイズが非常に高くなるチャクラで通信するよりも
チャクラを雷遁電気として変換し、
あるいは純粋に発電し、電波で通信した方が、
より画一的かつ普遍的で鮮明な映像と音声を得られるから――
ではないかと思うのですがどうでしょう?
したがって専門の経由所で各国から送られてくる電波を解析し、
そして遠距離へ解析したデータを送るときに、
同時に5カ国(単純に考えて各国が必要な電力の5倍)へ通信する大電力を必要とし、
その結果大容量と思われる“蓄電池”の残量を著しく低下させる――と考えられます。
さて、水の国以外の大名は忍連合の承認に前向きな様子。
「これをもって…忍連合軍の結成が承認されました。
モニターを録画。私、天画がこれらの証人となります。」
どうやら書面での契約は各国が遠いことから避けられ、
モニター(および音声)の録画と証人を用いることで、
各国間の契約を締結させるものと見えます。