438 『封印破壊』

.封印破壊

ヒナタが倒れることで、九尾の力を暴走させて妖狐の衣に包まれたナルト。
こらえきれない感情からか、首にかけられた初代火影の首飾りを利用した封印術、
『廓庵入鄽垂手』すら自力で破り、
九尾の骸骨を身に纏った禍々しき姿でペインへと突進します。
神羅天征でナルトを吹き飛ばそうとしますが、
尾を三本地面に突き刺して地面に自分を固定することでペインの術を凌ぎます。
ナルトを吹き飛ばそうと、力をどんどん大きくしていったためか、
地面に亀裂が入り、硬い岩盤がそのまま捲り上げられるまでになりますが、
ナルトは耐え切り、一方ペインは神羅天征の反作用で大きく吹き飛ばされます。
密度の非常に高いチャクラをぶつけようと、
以前大蛇丸戦で見せたように顔のところでエネルギーを集中させはじめますが、
その隙をついてペインは万象天引の術で大きな岩石を隕石のようにナルトへぶつけます。
集められたエネルギーは制動を失って大きな爆発を起こします。


その爆発に何事かと佇む一同。
コウが白眼で得た尾が6本のナルトの情報。それを聞いたサクラは、
以前4本の尾をもつ九尾化したナルトのことを思い出した様。
涙ながらに訴えてもナルトの理性や意識は戻らなかった。
まして以前よりも2本も尾が多い状態です。
里の者たちに被害を出さないため、速やかに避難すべきとカツユに伝えます。

「九尾化か…ヤマトとカカシで封印術をナルトに施していたはずだぞ!?
 どういうことだ?」

ナルトの九尾化を伝え聞いて疑問を抱くいのいち。
強固な封印を自力で破れたのはなぜか…
ヒナタがナルトを庇い倒れたことが引き金となったことをカツユは伝えます。


里を離れていくペインを逃すまいと追うナルト。
その様子を見ていたコウは一同にこう伝えます。

「九尾化したナルトくんに押されペインが逃げ出したようだ!」

この隙にヒナタを救出することに踏み切ったサクラ。
九尾化したナルトを鎮めるためヤマトとの連絡を考えます。
一方でサイ、みたらしアンコとともにカブトを追跡していたヤマトは、
ナルトの状態とリンクしたチャクラ情報システムのようなものを見て、
ナルトが尾六本解放状態であることを知り、その緊急事態に気づいて
急いで里へ向かうことにします。


木ノ葉の里の外の森を進むペイン。
追いかけてくるナルトに秘術・『地爆天星』が放たれますが――