430 『ナルト帰還』

新年の初記事となります。
相変わらず拙い記事を書きまくりなのですが、
本年もよろしくお願いいたします。m/(_ _)\m

1.ナルト帰還

シマの口寄せ。ペインが引き起こした神羅天征の跡地、その白煙の中に
ついにナルトが帰還を果たします。
ガマブン太、その上にガマ吉、さらにその上にフカサクとナルト。
横にはガマケンと屋台崩しの術で召喚された二本の刀を背負うガマ。
殴りこみをかけられた任侠主の堂々登場というものものしさを醸しだしつつ、
ナルトは白煙の中では荒野としか映らないその場所を見渡します。
ここが木ノ葉隠れの里――、シマの言うことがしばしの間、分からなかったナルトですが、
悲しく見下ろすかのような歴代火影の顔像が目に入り、
だんだんと呆気にとられていた顔がキッとした顔になります。


負傷したイルカ。足を折ったシカマルの傍らにはシカクとシホ。
目覚めないカカシ。チョウザの前でうずくまるチョウジ。
当主ヒアシとその娘ハナビの不在時、
おそらく日向家と思われる崩落した瓦礫にはヒナタとその護衛を務めたコウ。
同じく瓦礫に身をうずめるキバ、そして母ツメ。


惨憺<さんたん>たる木ノ葉の里。
地獄絵図の光景を目の当たりにした綱手
陰封印・解によってその溜めてきたチャクラを解き放ち、
創造再生で木ノ葉の人々のカツユによる救護に全力を尽くします。

「な、なんだコレは…。くっ…許さん…許さんぞペイン!」

時同じくして木ノ葉の里を囲む森の中。
地獄道ペインが“壊れた”修羅道ペインを輪廻眼をもつ閻魔に食わせると、
まるで今まで喰らってきた魂を注入されたように、元の姿に戻ります。

「…どうしてこんな無茶を……」

そう訊ねる小南に畜生道ペインは――いえ、長門は答えます。

「これが…オレの正義だからだ。」

逸<はや>るペインを冷静に分析し、
小南は紙分身をやめてペインをサポートする形をとります。

「全てのチャクラを天道だけに集中した時の術の効果は大きいけど、
 その分リスクが高すぎる。
 それに以前、この術を使った時より五人の復活が遅い。」

雨を呼んだり、止めたりしたのも神羅天征でしょうが、
おそらくこのくらいの規模でこの術を使ったことが以前にもあるという意味でしょう。

「捜す手間がはぶけたな。」

そう言ってナルトの前に立ちはだかる天道ペインのもとに、
他の五体も口寄せによって姿を現します。

「私は五代目火影だ。先代たちの宝を…夢を蹂躙したお前らは…
 絶対に許さん!! ここで火影として決着をつける。」

ペインと戦闘するに足る余分なチャクラはもうありません。
しかし、巻き込まれた里の人々の無念の想い、
こみ上げる憤怒がペインに屈することを許さないのです。

「少しは痛みを理解したようだな。
 …だがな…お前などに用は無い。あるのは…」

綱手にその刃を向けて一直線に飛来する修羅道ペイン。

「オレだろ!」

そこをナルトが割って入ります。
修羅道ペインを螺旋丸で叩き落とします。
その後ろ姿は四代目火影ミナトや自来也を見るようです。

「こんな奴らに木ノ葉の火影が出るまでもねーよ。
 ばあちゃんはゆっくり茶でも飲んでてくれ…」

仙人モードのまま妙木山からそのまま移行したナルト。

「決着<ケリ>つけてやる!!!!!」

ナルトは自分を見つけるためだけに木ノ葉をむちゃくちゃに引っかき回したペインに
激しい憤りを感じているのと同時に、責任を感じているところもあるのかもしれません。
火影は出るまでもない――そして決着をつける。
2,3年前。暁という組織が付きまとうようになった時から此の方、
九尾の人柱力として、そして木ノ葉の人々の想いを汲む一忍として、
目の前のペインだけは絶対倒す、そういった気迫です。

2.小南の役割

ところで、

「私はこれからアナタを看る。紙分身はここまでにするわ。」

といってペインのサポートに回った小南ですが、
この後五人のペインは天道ペインのもとに登場します。
何か妙だと感じませんか?
そう――紙分身も使わず、どうやって離れたペインを看るのでしょうか?
ところでペインの正体に迫ったシズネ、イノイチ、イノによれば、

「どっちにしろ転身系の術ならチャクラを送信するために、
 なるべく受信体の近くにいるハズ…
 でないとあれだけの術や動きはムリよ。」(いの)
「おそらく木ノ葉の近くに潜んでいるハズですが…
 すぐに綱手様に連絡して陰のペインの捜索隊を編成した方が――」(シズネ)

ペインは長門の片鱗であることから、
長門が操るペイン6体により効率よく長門から送られてくるチャクラを
中継しているような存在は、ペインに常に寄り添っている小南だと考えられます。
紙分身をやめた小南が、距離が離れたペインのサポートに徹することができるのは、
この役割を担っているからであると考えることが出来ます。

3.ナルト仙人モード

仙人モードへと移行するために、フカサクがナルトに融合して、
“動かない”を実現させなければいけないのですが、
九尾のせいで融合が果たせないと分かり、
動きながら自然エネルギーを取り込もうとしますが
それは右を見ながら左を見るようなもの――
ナルトがここで閃いたわけですが、
その答えは今回見ることができるのでしょうか?
右を見ながら左を見る――
妙木山にいったん口寄せしてもらって、仙人モードになってから、
再び登場というわけではないような気がしますが――