427 『再会』

.再会

ペインの前に飛び出した木ノ葉丸。
火影の孫として誰も正面から相手をしてくれなかった――
そんな中でただ一人だけ正面から自分に向き合ってくれたナルト。
憧れでありそしてライバルである、そんなナルトの背中に早く追いつきたい。

「兄ちゃんはオレのライバルだ、コレ!!
 だからオレは逃げ道なんか選らばねェ!!
 そんな道の先にナルトの兄ちゃんはいねーから!!!!

火影の名をかけて勝負する…、
その約束を果たすため、強敵に挑もうとしています。


一方で仙術を走って練る練習をするナルト。
しかし自然エネルギーを感じ取れても、
そのバランスは崩れ仙術チャクラとはならないようです。

「だいたいこんな修行は今までしたこともありゃへんのう。
 “動くな”が基本の自然エネルギーを走りながら集めるとは…。
 これじゃ右を見とる時に左も見ろと言っとるようなもんじゃ。」

フカサクから出た思いがけない一言。
ナルトは何かを思いついたように、声をあげます。
螺旋丸に性質変化を加える。
右を見ながら左を見るには、影分身を使うという方法がありました。
ならば動きながら動かないを成立するにはおそらく――


里の者皆にカツユを配置させることに成功した綱手
同時にカカシから生命反応を感じないことに気づきます。
壁をたたいて抑えきれない感情をぶつけても、
士気を下げないために事情を話すことはありません。
そのとき到着したチョウジ。
天道ペインの能力についての報告をします。
チョウザはまだ生きていることを聞いたチョウジは再び父のもとへ向かいます。
カカシが息絶えたことは伏せられて…


検死室。餓鬼道ペインが元畜生道ペインであった男の遺体のもとへ赴きます。
黒い棒の破片を手に握り締め、何やら感慨深げに眺めます。
そこへ閃光弾が放り込まれます。
そして間髪入れずに犬塚母子の牙通牙。死体を盾にかわしますが、
どうやら物理攻撃、つまり直接攻撃は不得手のようです。
他方、油女一族も小南と対峙。
紙を食い破り、拘束されている忍を助け出します。
任務で里の外へ出ていたガイ班。
里の危機を察知し、休もうとしていた足を再び里へと運びます。


そしてとうとう包囲網を破り綱手の前へ表れた天道ペイン。

「お久しぶりです綱手様…
 三忍も今やアナタだけだ。」

弥彦の面影を感じつつも、鋭い眼光でペインを射掛けます。