425 『はたけカカシ

カカシは本当に死んでしまうのでしょうか。

1.はたけカカシ

「…オレはもう………死ぬ。けど…お前の目になって
 …これから先を見てやるからよ。」

オビトとの別れ。そして受け継がれた写輪眼。
オビト、そしてリンの想いをその胸に、
カカシは忍の道を歩んできました。

「お前の目になって先を見すえるのは……
 どうやらここまでのようだ。
 …リンを守れなかったオレだ。
 お前との約束を破ってばっかりだが…許してくれ…」

しかしカカシが歩んできた道もだんだん暗がりへ。
走馬灯の様に駆け巡る情景を思い浮べながら、
悔恨と達成の念半分ずつ、
オビトとリン、そしてミナトが待つ終着点へと歩を進めます。
途中、焚き火の明かりが見えます。
そこに待っていたのはカカシの父親サクモ。
久しぶりに会えた父にカカシの顔も綻びます。
瓦礫の山に埋もれるように項垂れるカカシ。
もはやその姿に生気はありません。

2.蘇った死体

一方、フカサクとの融合を試みるナルト。
しかしナルトの中に内在する九尾が、フカサクを拒絶し、
融合はできないようです。

里ではとうとう、いのいちやシズネたちがいるところにもペインが侵攻してきました。
修羅道ペインは増幅口寄せする多頭型の大犬を口寄せします。
『風遁・風切りの術』、『雷遁・四柱しばり』、『土遁・おとし蓋』
暗部の連携攻撃もこの大犬の前では無意味です。
そして犀<さい>に乗って姿を現した修羅道ペインを見たいのいちは、
雨隠れの忍ユウダチの記憶を掻い潜ったときに見た死体のくの一であることに気づきます。

「どういう事なの!?
口寄せできるペインはすでに自来也様が倒したハズなのに!」

フカサクからの情報では、検死体のペインが口寄せを使うペインだったはず。
しかし、また別の口寄せを使うペインが現れた。それも死体だったはずの者。
何かをつかみかけたシズネ。
この場をイビキと暗部数名に任せて、
いのいちとともにペインの正体へと迫ろうとします。
そして何とか切り抜けてきた木ノ葉丸。
物陰に身を潜め、何かを窺っているようですが…