1.輪廻眼の形状(1)

輪廻眼は中心部分と、その同心円からなる形状をしています。




通常正面から見た場合この同心円の輪の数は3つほどですが、
眼球を覗く角度、あるいは眼球が動くとこの同心円の輪は4つ、5つと増えます。
その最たる例が381話『その正体!!』(42巻31ページ)における、
自来也がペインの姿を回想しているシーンです。
“六道”輪廻という言葉から、この輪の数は6つあるのではないかと推測されます。



また、377話『仙人モード』のカラー版(ジャンプではカラー)、
および41巻の表紙におけるペインの眼球の色は白目ではなく青目のようです。



ところで、輪廻眼は写輪眼や白眼のように、
通常の眼からの移行や、通常の眼への移行という、いわばON/OFF状態が描かれていません。
また、写輪眼のように成長すると模様が変化するのかどうかも不明です。
そして輪廻眼の本来の発現者である長門以外に、輪廻眼を持っていることも謎です。

2.輪廻眼の形状(2)

【輪廻眼の秘密1・映像共有】 *1における映像の共有方法の観点にたつと、
重複した映像を最適化することでシームレスに見たい映像を切り替えることができると述べましたが、
動的な映像、すなわち動画においてはこのような処理をしていると、
どうしても起こっている事象に対して切り替える分だけの“遅れ”が生じてしまいます。
例えば二台のテレビを並べておいて、
一方ではある番組をみながら、もう一方で全く別の番組を見る場合
どちらかの映像を意識して集中して見ていると、もう一方はおろそかになってしまいます。
そこで次のような混合状態の映像で全ての動作を把握していると考えられます。




Photo by (c)Tomo.Yun (http://www.yunphoto.net)
剣道や武術の達人は遠くの山を見るように、相手のある一部分を集中して見ることはなく、
全体をとらえるように見ているといいます。
また写輪眼のようにきわめて優れた動体視力をもちあわせているならば、
一瞬一瞬を静止画でとらえるように見ることも可能でしょう。
輪廻眼が一点に集中することなく、全体にくまなく集中できるとする機能をもつとすれば、
あの同心円状の模様はうってつけだといえるのではないでしょうか?
私たちは闘争反応などに伴い十分な光を確保しようと、
明るいところでも*2瞳孔が過度に拡大する散瞳という機能を持っています。
つまり、光を得るところをより広範にすることで、
光の情報量を増やして相手の動きをより正確にとらえようとするのです。
そういえば写輪眼もその機能が向上するにつれて、巴が増加していきましたね。
より光をとらえることができる範囲が広がったということでしょう。
輪廻眼のあの模様も、同心円状に光をとらえるところが配置し、
より広範に光の情報を得ているといえないでしょうか?

*1:【輪廻眼の秘密1・映像共有】

*2:通常は明るいところでは瞳孔は収縮する。逆に暗いところでは拡大する。ともに必要十分の光量を求める働きのためである。