写輪眼は白眼から生じたという説がありますが、
これをチャクラ識別の観点を見ることで、裏付けてみたいと思います。

1.光の発生

まず光の発生についておおまかな説明をさせていただきます。
基底状態(ちょうど良い安定状態)の分子(1)
(1)
光や熱、電場、磁場などでエネルギーをもらうと(2)
(2)
励起状態(エネルギーが高い不釣合いな状態)の分子(3)となります。
(3)
分子はこのもらったエネルギーを使い、元の状態である基底状態に戻ろうとします。
このとき多くの分子は、熱エネルギーに変換して、このもらったエネルギーを使いますが、
なかには特有の波長の光(電磁波)を放出することで、このエネルギーを使う分子もあります。(4)

これが発光の大まかな仕組みです。

2.色の識別

私たち人間は色を光の波長によって区別します。
そのうち私たちが色覚を有することができる波長の範囲の光を可視光といいます。

しかし若干の個人差があり、多くの人が見える場合を基準としています。
私たちが識別する色は三原色(赤、緑、青)が元になっています。
というのも私たちの眼が色覚を有するのは、眼にある錐体細胞と呼ばれる部分が、
光の波長の長いものに対応するL、中くらいのものに対応するM、短いものに対応するS、
の3つの部位に分けられ、これらの情報が統合されることで“色”を認識するからです。
ただしこれらの波長の光を直接認識しているわけではなく、
これらの波長の光を錐体細胞L,M,Sの部位に含まれる色素タンパク質が、
吸収する光の割合で認識するので、若干の個人差が生じるわけです。

3.チャクラ識別

チャクラは通常の人間の眼においては、見えるものでなく、
ましてや色などは感得することはできていないようです。
ところが白眼や写輪眼ではチャクラを形のように捉えることができ、
写輪眼に至っては色を感得することもできるようです。
これはチャクラというエネルギー体それ自体か、
あるいはその周りのエネルギーを受け取った部分が、
【§1.光の発生】で記述したように微弱な光を発しているものと思われます。
通常の人間はこれを感得することはできないのですが、
鋭敏な白眼や写輪眼ではこれらを感得することができると考えられます。

白眼の場合

白眼は物体を透過して、より遠く、そして内部を見ることができます。
顔面に浮き出すほどの血管、もしくは神経が眼の機能を拡充していると考えられ、
物質を透過するX線をフィルムに焼き付けて内部の様相を捉えるレントゲン写真*1のように
本来通常の眼ではとらえることのできない、透過する光線を知覚し、
その像を捉えていると考えられます。
またピントを合わせることで、遠近の像を区別しているものと思われますが、
白眼モードになると、可視光による像は重なって煩わしいと思われるため、
この機能は遮断され、ある透過光のみを捉えることに専念するように、
眼の機能が変化すると考えられます。(結果、あのように神経、血管が浮き出る。)
またレントゲンの写真は密度の大きいもの(X線を阻害する)ほど白く写りますが、
密度の小さいもの(X線を透過する)は黒く写ります。
したがって、二つの物体が重なった場合、ダブったような映像を見ることになります。
しかしネジの白眼はよく物の特徴を捉えています。
これは白眼が捉える透過光はいくつか種類があって、
近くから来た透過光(減衰してない)、遠くから来た透過光(減衰している)の
強弱の情報をも鋭敏に感得することで、それらを脳の情報処理系等が瞬時に組み合わせ、
よりよい像を取捨選択しているものと考えられます。
チャクラを見る場合も、特有の微弱な透過光を感得していると考えられます。

写輪眼の場合

写輪眼は透過光を区別する能力というよりは、
チャクラ特有の微弱光を可視光のように色素タンパク質が感得することによって、
チャクラの色識別を可能にしていると考えられます。
つまりチャクラエネルギーを、サーモグラフィー*2のように、
よりエネルギーの濃密な部位を赤(または白)のような明るい色で、
疎薄な部位を青(または黒)のような落ち着いた色で捉えていると考えられます。
サーモグラフィーは物体から放射される遠赤外線を
このように可視化する処理を行って情報を得ていますが、
写輪眼の場合はチャクラが発する特有の波長の光を情報処理していると考えられます。

このように白眼と同じように特有の微弱な透過光を感得していると考えられます。
この点は白眼から写輪眼が生じたとする説に適います。