383 『最終章、そして』

12月22日分の撤回した記事です。
クリスマスの日の記事なのに
自来也の訃報のような内容の記事となってしまいました。

1.最終章、そして

自来也が遺し託したもの。
それは、おそらく頭の背中に描かれた次の暗号に込められているのでしょう。


9,31,8
106,7
207,15


この暗号の数字はカンマで区切られていることから、
単純な語呂合わせのようなものでなく、
9、31、8といった各々の数字に意味があるように思われます。
また(9,31,8)と(106,7)と(207,15)は
一纏まりとしてみると前後にカンマがなく、改行されています。
ですから、これらがキーワードを導き出し、
最終的な総和として暗号の答えが得られるのかもしれません。


頭に棘を持つペインの一人が、頭に向けて勢い良くロケットパンチ
角都とは違って、どうやら触手などは必要としないらしいです。
どうにやら口寄せの術を解き、逃げることができたようです。
5つの黒い棒を刺されたまま水の中に沈み行く自来也
長門による輪廻眼支配の可能性を残しているようにも思えます。

自来也豪傑物語…これでちったぁマシになったかのう。
 最終章…、井の中の蛙大海で散る…の巻か。
 フフ…ほどほどにあっぱれ…あっぱれ…。
 さて…そろそろペンを置くとしよう。
 おお…そうだ…続編のタイトルは何がいいかの?
 そうだのう…うずまきナルト物語…
 うむ…それがいい…」

安らかな面持ちで水底へその身を任せる自来也
心持ち穏やかでない綱手
蛙が飛び込んだ水面に自来也の幻影を見ます。

「我らにこの秘密が無ければ勝てはしなかっただろうな…
 さすがは我が師と称えておこう。
 …ところでそろそろ出て来い。」

自来也の沈み行く様を見つめながら、
弥彦様のペインは戦いを覗いていたゼツに話しかけます。

「かなりかかったね。」
「相手ハアノ自来也ダッタノダカラナ」

一部始終を見守っていたゼツ。

「とんだ邪魔が入った。
 マダラから九尾を狩るように命を受けていたんだがな。」

マダラの命令を気にするペイン。
ゼツはどうやらイタチとサスケの戦いを見にいくようです。

一方で、トビに翻弄されているナルト。
それを心配そうに見守るヒナタ。
遊んでる暇はないというナルト。
それに賛同するサクラ、シノ、キバ。
繋がりを口にするサイ。
終わらせようというカカシ。
フォーメーションB、作戦名を告げるヤマト。

「オレの死に様か…。では…再現してみろ。」

イタチとサスケの戦いも火蓋を切っておろされたようです。

2.マダラ、トビ、ゼツ。縺れる謎

特に今回興味深かったのが、この台詞。

「とんだ邪魔が入った。
 マダラから九尾を狩るように命を受けていたんだがな。」

ペインに九尾を狩るように命令をしたのはマダラということが窺い知れます。
つまり、トビはうちはマダラだったということになるのでしょうか。
しかし、マダラの本来の姿も明らかになっているので、容姿が違うようですし、
転生体ということになるのでしょうが、
その顔を仮面で伏せているのがどうも気がかりです。
ただし、少なくともペインはマダラだと認めていることにもなります。
しかも、ゼツにマダラの名をもらしていることから、
ゼツもマダラを知っていることになります。
暁の全員がその事実を知っているかどうかは判断しかねますが、
トビが死んだと語っていたゼツは、トビの正体とその消息を知っていたのに
わざと歪曲させて伝えたことになります。

「トビも死んだみたいだよ。
 デイダラの奴、見境なく爆発しやがった。」
「そうそうトビでしたか…
 しかしあの逃げ腰が逃げ遅れるとは…
 そうとう大した術だったんですね。」
「まあいい…。あの程度の男ならいくらでも補充は利く。
 デイダラは惜しかったが…」

少なくともこのような会話の流れは、
鬼鮫がトビの正体を知らないことに起因します。
つまり暁のメンバーであっても差異があるわけです。
しかも、そのように伝えると言うことは、
ペインとゼツが口裏をあわせているようにもとれるので、
ごく限られたメンバーのみがトビの正体を知っているということであれば、
ゼツはその限られたメンバーということになります。
意図した場所に現われることが出来る能力や、
暁の裏側を知っている点から察すれば、ただものではないことに間違いないでしょう。