1.トビとペイン(1)

第380話「その面影…!!」でトビは木の葉組の前に現われました。
第363話「サスケの死…!!」においてトビと思われる人物と
弥彦のペインは次のように会話しています。

「じゃあ九尾の方は?」
「お前が狩れ。リーダーとして失敗は許さん。」

しかし、ナルト達の前に現われたのはペインでなくて、トビです。
ここから考えられるのはトビもペインの一体ではないか…ということでしょう。
しかしトビがペインであることは、ある事実と決定的に矛盾します。
それはトビと思われる人物が輪廻眼でなくて写輪眼を持っていることです。
またペイン六道のそれぞれ6体ずつがばらばらに行動することはできても、
一つの意思(おそらく長門)にしたがって動いているものと思われますし、
仮にトビ=ペインだとするなら、先の九尾の会話に関して
自分で自分に語りかけていることになりますから、怪訝な念は拭えません。
したがって、この会話の場面ではトビはペインでないと考えるのが順当です。
しかし、完全にトビはペインでないとは言い切れません。

2.トビとペイン(2)

【トビについて2】*1では、
うちはマダラの力を宿すトビとしての厳かさと
ふざけたようなお調子者としてのトビの相反する二面性について
なぜそのような振る舞いの違いがあるのか疑問符を掲げました。
そのような振る舞いをするには何か必ず理由があるはずです。
その理由がペインだから――と見るのはどうでしょうか?
マダラを語った者は本物のトビで、
デイダラとツーマンセルを組み、木の葉勢の前に現われたトビはペインとした場合です。
であれば、ペインがナルトを捕らえに来るよりも前に、
トビがナルトの前に現われた理由もうなずけるでしょうが、
しかし仮にそうだとしても、【痛み】を己の理念とするペインにとって、
あんな調子を装ってナルトたちの前に出てくるでしょうか?

3.トビとペイン(3)

ペイン六道とは特別なペインであり、その他にもペインがあってもおかしくはありません。
しかし、トビには今のところペインのトレードマークとも言える
あの痛々しそうな黒い棒の様な装飾が描かれていません。
マダラを語った場面でのトビにも、調子者を演じる(?)トビにもです。
したがって(1)(2)もあわせて考えればトビはペインでないと考えられます。