紙化

小南の紙化の能力は一体どんなものでしょうか?
前回は情報収集などに効率が良いという点について述べました。
血系限界かどうかは分かりませんが、
自来也が小南を含む3人の孤児の面倒を見ていた時代、
小南は【紙手裏剣】という術を使っていましたが、
どうやらこの頃にはすでに紙の術を会得していたようです。

彼女は紙を槍のように変化させたり、あるいは巨大な翼をつくったり、
時々に応じて形を自在に変化させることができます。
紙といってもただの紙ではなさそうで、
小南が紙の形として分離し、小南の一部であるようでいて、
一部を燃されたり、油まみれにされても小南を形作る機能を失わない(?)など、
特殊な紙だといえるでしょう。
ここから考えられる点は次の二つ。

  • 無数の紙は小南の本体ではない。
  • 小南の紙は武器になりえるものである。

一つ目として、分裂するキャラのお決まりの特徴として
核(コア)のようなものがありますが、小南もこのパターンが考えられます。
お気づきでしょうが、368話で小南は紙化するときに花簪を作っていた一枚が蝶を形作ると
そのほかの多くもこれにつられるように蝶の形をつくる描写があります。
――つまり、この花簪こそが小南の本体(核)だと思われます。
その一枚に小南の生命が何らかの形で凝縮しているのでしょう。

二つ目に小南の紙は武器になりえるという点です。
紙はペラペラしたものとか、軟らかい、水に弱いといったイメージがつきまとい、
イメージ通り如何せん武器とは到底呼べないものです。
ところが小南の【紙手裏剣】は長門の風遁を受けて加速したとしても、
自来也の影分身を消し去る威力を持っています。
(影分身は簡単に消える描写が多いですが、実体であるために
 消滅させるにはそれなりの衝撃が必要でしょう。)
他にも自在に形を変化させたりできる点で、硬化もたやすいと思われます。
彼女ほどの術者であれば、鉄板くらいの硬さにはできるでしょう。
つまりイメージとしては、
新聞紙のようなピラピラなよなよの紙が飛んでくるのでなくて
研ぎ澄まされた薄い鉄板が飛んでくるイメージです。
こんなのに触れれば大怪我は確実ですね(^o^;)
紙のようであって紙でない、紙の柔軟性をもちつつも鉄板のような剛にもなる
それが小南の武器であると推測されます。
しかし、油にまみれてはがれることができなくなったり、
簡単に燃されたりする点では紙の性質が上回っているようにも見受けられます。