おこがましくも年表を作成しましたが、歪みや読み逃しがたくさんあると思われます。
年表以外でも何かお気づきの点やご不明な点がありましたら、下記までお寄せください。
【ナルト世界の謎に縺れる】http://narutoag1g5a9vb.at.webry.info/
お待ちしております。


【トビについて】で見てきた通り、彼の正体が既存のキャラだという勝手な思い込みのもと(^_^;)、
トビ=シスイをもう少し深く考えてみたいと思います。

トビ≠シスイ?

シスイは自ら死を選んだとしても、その死を装ったにしても裏切り者である可能性が強いことを
【変貌と疑惑5・シスイの遺書】*1にて考えました。
今回は自ら死を装った(トビ=シスイ)の可能性を考えてみます。


遺書の内容は以下の通りでした。


任務に疲れた。

このままでは うちはに

未来は無い。

そして、オレにも…。

これ以上“道”に

背くことは出来ない


トビ=シスイだとする観点に立てば、これはどのように解釈すべきでしょうか?
トビ=シスイだとすれば、イタチに暁の影響を与えたのは間違いなくトビと考えるべきでしょう。
――とするなら、一族虐殺のときに彼はどうしていたのでしょう?
関係者であるイタチが、その場に居合わせたということは、
一族虐殺幇助、もしくは主導者であると考えるべきでしょう。すなわち、

  • 自ら一族を滅ぼしている

わけですが、遺書に書き残した「このままではうちはに未来は無い」という言葉を
自ら実行していることになります。つまり脅迫文・警告文に近いと考えてよいでしょう。
しかし、傍目から見れば
〈うちはに未来もなく、オレにも未来はない〉→〈シスイ自殺?〉
という構図は明らかに遺書として捉えられ、脅迫・警告の意味合いをぼかしてしまい、どうにも、
シスイが一番伝えたかった内容と思われる
〈このままではうちはに未来は無い〉
をうまく伝えることができていません。
自分が起こすだろう事件の警告を相手にわざわざ送るということは
相手に真実に気づいてもらいたいという気持ちの表れからだといえます。
この真実とはイタチの言葉から一族への妄執だとか、柵<しがらみ>だとかを意味すると思われますが、
シスイはトビに生まれ変わることを契機に、一族にこのことに気づいてもらいたかったわけです。
ですが一族はこれに気づくことなく、事件は起こってしまう――。
一族の妄執を打破したいと思いつつも、その妄執が“シスイの死”だけに目線を固定させ、
決して“遺書の内容”にいくことはなかった――。
トビ=シスイは、この事態の予測を立てることができなかったでしょうか?
いいえ、暁の根幹に近いと思われる〈トビ〉ですから計算できたはずです。
つまりここでも一種のパラドックスが生じて、トビ=シスイは考えにくくなるのです。


もう一つ可能性を探るとすれば、うちはマダラ。
トビ=マダラ=シスイという構図が成り立つとすれば、どうでしょうか?
入水するまではシスイ、入水後はマダラとして生まれ変わった――とか。
またはイタチと接触してきたときから、シスイがマダラだった――。
あるいは、シスイがマダラの力を手にしたのかもしれません。
ですが、根本的な解決にはならないようです。
イタチに暁の思想を教えつつも、
イタチのことを“監視する”ことで槍玉にした挙句、
周囲の人には“一族想い”と思われている点がどうも小物くさい。(笑)
これは入水前にシスイ=マダラだった場合ですが、入水後の場合も、
敢えて集会の日を選んで、同日イタチが来ないことを知りながらも
(監視していたので動向を把握していたと思われます。)
自殺工作した点が合点がいかないところです。


トビはシスイでない可能性が高いような気がします。