377 『仙人モード』

1.仙人モード

二人の人間を口寄せしたペイン。
その二人もまた輪廻眼。
一人はかなり長めのストレートヘアー、女性的な顔立ちをしています。
もう一人はアメリカンが似合いそうな、少し太めの方。『六』のペインでしょうか?
今回はカラー版が1ページ入っていて、3人とも皆、髪がオレンジ色なのが分かります。


ガマ夫婦は仙人モードとなって見得を切ろうとしている自来也を後目に、
夕飯がどうのこうのから始まり、母ちゃんは、父ちゃんはと漫才のような喧嘩をはじめ、
しまいには自来也が両側からツッコミ鉄拳をくらうという火の粉をかぶってしまいます。
そんな会話には興味はなしか、先ほど新しく登場した長い髪のほうが、
突進してきますが、自来也はものともせず軽く攻撃。
然るにもの凄い勢いで吹き飛ばされます。


母ちゃん(姐さん)の提案で、
自来也は油を、父ちゃん(頭)は風遁、そして母ちゃん火遁で、忍術改め仙術の【仙法・五右衛門】。
しかし、少し太めな方が飛んでくる高温の油の前に立ちはだかります。
その高温のせいか蒸気が沸き立ち、周りをしばらく覆います。
蒸気が晴れると、そこには何ともないかのような太めな方。
次に【超大玉螺旋丸】で攻撃しますが、
太めな方のまわりに障壁が展開し、異空間へと導くような形で術を掻き消してしまいます。
父ちゃんの煙玉で、不意をつきますが長髪の方に軽く止められてしまいます。
小蛙をおとりに不意をついて攻撃速度・攻撃範囲が自来也の術中で一番高い【仙法・毛針千本】で
口寄せ術者のペインを狙いますが、見切っているかのように真後ろに輪廻眼の熊猫((^_^;))を召喚し盾とします。


父ちゃんがが素振りも見せずにこのようなことができるのは、
三人で共有した映像を見ているからだと、この仕組みを分析しますが――

2.ペインの仕組みに関して

「三つの眼を全員で共有している…。そういうことですかの…。」

自来也の言葉にある通り、どうやら輪廻眼とはいわゆる一つの情報端末の機能をもつことが判明しました。
つまり輪廻眼をもっているものどうしがリンクしあって、
映像を共有しあうということは、情報が集中するサーバーのような、いわゆる中枢が必要だと思われます。
つまりペインとは、この仕組みの名称と見なすことができて、
それぞれの情報端末の機能(一〜六)を自在に操り、
指令を出すその中枢にあたる人物こそがペインの本体ではないかと推測されます。
ある意味で、脳が分裂した体を遠隔操作しているかのような構造ですね。