何気なく見てみると、3万ヒットしていますね。
設置してあるカウンターは、それほど高機能でないのですが、
それでもかなり多くの方々が訪れている様子。
乱文・駄文ですが、引き続きお楽しみいただければ幸いです。m(_ _)m



前回の補足も交えて。


雷は地面(=土)でなく海(=水)に落ちる場合がありますが、
これはどのようにとらえると良いでしょうか?
実はこれ海に落ちるのでなく、
その下にある深層海底(=地面)めがけて落雷、と考えればよいでしょう。


落雷の影響があるのはまさに雷が落ちた部分、
局所とその周辺(面積および深さ)数メートル〜数十メートル程度。
雷の電流は四方八方にものすごい速さで拡散していきますので、
減衰率が非常に大きく、すぐに微弱電流となりやがて消滅してしまいます。
地面(海底)を狙ったつもりが、海(=水)に受け流されてしまった、というわけです。


ちなみに、電流の大きさ(電気量)によって、生死が分かれるので、
致死量以下に減衰しきってしまえば、感電死はありません。(もちろん感電はしますが。)
海に落雷があっても、そのすぐ近くにある魚の群れなどに被害がないのはこのためです。
もちろん落雷地点、しかも水面に近いほど当然死亡率は高くなります。
浅瀬の方に雷が落ちて、被害が大きくなるのは、
この水による電流の拡散が深さ方向に拡散できない分、拡散方向もより平面方向に拡散し、
単位面積あたりの電流が大きくなり、またこの為減衰率も下がり、
より広範囲に危険な量の電流が流れるためです。

.土が水に優勢であるのは何故か?

本題に入りましょう。
土というのは広義にとらえれば、
鉱物、火山灰、溶岩などの無機物、動植物の死骸などの有機物を含んだ層をさす
としてよいでしょう。ナルトの世界でも同じとは限りませんが、
地球では中心から順にコア、マントル、地殻、岩石圏、地表、大気となっていて、
地面とは地表付近を指す言葉で大気は含まれません。

(参照:Wikipedia

  • コア

固体部分内側(内核)と液体部分の外側(外核)では、
おもに鉄とニッケルでできているといわれていますが、詳しい組成はまだ研究中のようです。

モホロビチッチ不連続面とよばれる境界で地殻とマントルの区別がされます。
橄欖<かんらん>岩、輝石などを主成分としているとされ、
地球の体積の83%、質量の67%を占めています。

  • 地殻〜地表

地殻は大陸地殻と海洋地殻に分類され、
大陸地殻は、玄武岩質らしい下部地殻と、花崗岩質の上部地殻から成ります。
厚さ(モホロビチッチ不連続面までの深さ)は、
地域による差が大きく、おおよそ30〜60kmとされまています。
一方で海洋地殻は玄武岩質で、厚さは大部分が6〜7kmです。
地殻表面の構造は、プレート運動による造山運動や火山活動、
大気と水による風化や浸食、堆積などによって決まります。


我々が住んでいる陸(地殻〜地表)は、まさにこの土にあたります。
対して海を水とできるでしょう。
海は非常に大きく雄大ですが、実は海底という“土”の上にあります。

    • 『水は方円の器に従う』

という格言があるのをご存知でしょうか?
水はその柔軟性ゆえに、どんな形であれ、その器の形を成すことができるという意味から、
転じて人は環境の良し悪し、友人関係などによって人格が決まる
ということを表現しています。
さて、格言の“例えの意味”はおいておいて、“本来の意味”は
水は柔軟であるがゆえに何の形にでもなれる、ということです。
逆に言えば、水の形を決めるものは器に他ならなく、この器とは“土”をおいて他にありません。
コップや陶磁器に入っている冷たい水を想像してみましょう。
水は自ら飛び出すことなく、そこにおさまっています。
では熱いお湯はどうでしょうか?
前回考えたように、水とて分子でできていますから、
温度が高い=分子が(運動)エネルギーをたくさんもっている
ということなので、いくらかはその呪縛を振り切って“蒸気”として逃れていきます。
完全な気体の水蒸気はコップの中にとどめておくことはできません。
でも容器が密閉されていれば、蒸気となった水を閉じ込めておくことも可能となるでしょう。
このような容器を“土”が作ればよいのです。水ほどではないにしろ、
その固いイメージとは裏腹に実は柔軟になれるので、様々な形になります。
しかも我慢強いので、その形をとどめておくことができます。
海とてその例外ではありません。
地殻という大きい器の中に入った水なのです。


もう、話は簡単ですね。
『水は方円の器に従う』
言い返せば、
『方円の器は水を従える』
わけです。つまり、土は自由自在かに見える水すら形を決めてしまうことができるわけです。
これはある作用(=水が流れようとする)に対してそれを抑制すること(−の効果)にあたり、
この点で土は水に対して優勢なのだと思われます。
他の性質変化でも見たように、水と土の優劣を覆す場合もあります。
川や海に土砂はその水の流れによって削り取られてしまいます(侵食)。
密閉された容器中にある水蒸気のみを加熱しつづけると、
内部からの凄まじい圧力によって、容器が破裂してしまいます。
あるいは液状のものを押しなべて水、固体のものを押しなべて土と捉えれば、
酸(≒水)によって、容器(≒土)は溶かされてしまうこともありますし、
弱いビニール袋にたくさん水をいれれば破けて使えなくなってしまいます。
水の自由になりたいというわがままが強ければ、土もその忍耐強さを破られて割れてしまいます。(笑)