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.6つの性質変化???
性質変化の話は優劣関係について、考えを記そうと思っていたのですが、
「性質変化6通り」が気になって、その前置きという形で、
ちょっとこちらに視点を向けてみたいと思います。
ところで、
〜大じゃなくて、 〜通りの性質変化
ということなので、五大以外で例外的な扱いを受ける性質変化といえば必然的に、
35巻の話の前ぶりからすると〈陰陽〉の性質変化しか考えられません。
一見、〈陰陽〉で一つというのは受け入れがたい…、かと思われます。
ところが〈陰陽〉の概念とはご存知のように、
〈陽〉がなければ〈陰〉は存在できないし、
〈陰〉がなければ〈陽〉は存在できない。
表裏一対のものとして、すなわち1つとして扱うことができます。
違う視点で考えてみましょう。〈陰陽〉を含めない場合です。
ここでもう一度〜通りの性質変化であるということは、
別に五大性質変化以外の性質変化の1通りであって、
〈陰陽〉だけに限られることではない、ともとれますね。
つまり〈氷遁〉や〈木遁〉の血継限界を扱えたって、あの長門なら不思議ではない――と。
ただし、この考え方をするとつまり、
- 長門は別に【火、風、雷、土、水】の5つを満遍なく使えるとは限らない。
という考えも生じるわけです。具体的に、
- 【木、氷、水、風、土、火】
これも基本四変化(水、風、土、火)しか使えないけれど、6種類の性質変化を扱っていることになります。
ヤマトがやってのけたように、
水の性質変化と土の性質変化を“同時”に使うことで「木」という新しい性質変化が生まれているわけですね?
このようなパターンは何通りあるでしょうか? 少し横道にそれます。
足し算される二つの性質変化(例:「木」=「水」+「土」)も同時に扱えないといけません。
したがって2種類の元素の足し算で生まれる血継限界のみを考えれば、
長門の扱う6種類に含まれる血継限界の性質変化は
高々3個しか含まれないことになります。
- (1)血継限界の性質変化を全く扱えない。
この場合は〈陰陽〉を除いていて、5通りしか元素がないので、0通りです。
- (2)血継限界の性質変化を1つだけ使える。
5元素の中から5種類選んで、そのうちの2種類の元素を選び足し算します。
通り
- (3)血継限界の性質変化を2つ使える。
この場合5元素の中から4種類選び、その4種類の中から足し算する元素の組2組を選ぶので、
「例:(水+土+火+風)+氷+木」
通り
- (4)血系限界の性質変化を3つ使える。
この場合5元素の中から3元素を選び、その3種類の中から足し算する元素の組 3組を
重複を許して選びますが、同じ元素どうしの足し算は無いので、
通り
したがって、考えられる長門の6種類の性質変化は、通り。
220通りもあってそのうちの1パターンだとすると、やっぱり血系限界の性質変化は考えにくいですね。
岸本先生はやっぱり、
「長門は五大性質変化全部使えて、なおかつもう一つの新しい(?)性質変化も使える」
という路線でしょうから、後付(??)設定っぽいものを増やさないためにも
〈陰陽〉だと思いたいです。(笑)