491 『人柱力監禁』

.人柱力監禁

口から入ってくガマ寅にしんどそうにしているナルト。
ですがとどめと言わんばかりに、
フカサクの蹴りで押し込められ、
ナルトもさすがにそのヌルヌルで気色が悪いのか、
吐き気を催し、思わず嘔吐…。

「はっきりはせんが、ある孤島じゃ…。
 人々は近づかん。生物達の楽園…
 ワシからしたら楽しそうなリゾートじゃ。」

予言されたタコ。
どこへいけばいいのか、大ガマ仙人が教えてくれます。
リゾートと聞いて、吐き気もおさまり、
楽しい風景をナルトは思い浮かべますが、果たして――。

一楽に戻されたナルト。

「あ! そうだ、サインくれサイン!
 うちの子に書いてやってくんねーかな。
 お前のファンでよ。」
「木ノ葉の英雄、奇跡を起こす少年。
 うずまきナルト
 うちの方にも一枚たのむ!」

戻された席の両隣の忍にサインを書いてくれるようにせがまれます。

「(…最近じゃ奇跡の少年なんてもてはやされているが…
  少し前まではまったく逆だったもんな。
  無理もねーよ。)」

サインを頼まれたじろいでいるナルトを見て、
一楽の主も微笑ましく見守ります。


雷影の召集から三日経ち、
雲隠れの雷影のもとへ各影たちが集まります。

「しかし綱手姫よ…。…お前はもうええのか?
 この機会に若いもんと替わればええものを…、
 お前も歳じゃぜ!」

と早速挨拶代わりに綱手にいやみごとを言う土影に

「アンタに言われたかないね。
 両天秤じじい!!」

と返す綱手

「ダンゾウの件はさておき、
 綱手様が火影に戻ってこられて安心しました。」

水影はどうやら綱手に好意的なようです。

さて、会議がはじまり、
各里の情報収集を統合する組織が必要である、
とまとまりかけたところで、
人柱力を争いから遠ざけるということを知らされていなかったのか、
綱手が反論にでます。

「ナルトもビーも大きな戦力だぞ!!
 隠してどうする!?」

そこへ事情をよく知る風影我愛羅が口を挟みます。

「今回はその二人を守る戦争。
 火影一人が勝手を言ってもダメだ。多数決で決める。」

綱手相手にこの落ち着いた物言いは、
我愛羅も風影として相当成長している証でしょうか。

「あいつのことならよく知ってる…。
 仲間のためなら無茶をしすぎる…。だからこそだ。」

ナルトのためを思って、
本人の意思を汲むつもりで綱手はナルトを
戦力とするつもりだったのでしょう。
しかし、我愛羅の言う通り、
仲間を思って無茶をしすぎ、統率系統を取り乱す――ことも考えられる。

「八尾、九尾の隠し場所を決める。
 異論はないな。火影。」

綱手我愛羅の言葉を飲み込み、
雷影の進行に従います。
八尾、九尾の隠し場所はどうやら雷影エー&ビーが、
かつて修行に使っていたという孤島のようです。


さて早速決定事項に従って、
ナルトはヤマトとともにその孤島へ向かう様子。
道中、自分が受けた啓示を嬉々とヤマトに語っていた模様。
しかし、そこは生物の死骸が目立つおぞましい島。
楽園なのか、流石にナルトも嫌な予感を感ぜずにはいられません。

「なに安全ですよ…。生物達はこちらから何もしなければ、
 おとなしいもんですから。……ただ一つ…。」

と雲隠れの案内人を務める忍が言いかけたところ、
後ろから巨大な吸盤をもった足が登場。

「ア――! タコの足ー!!
 さあタコ!! オレを導いてくれってばよォ〜〜〜〜〜!!」

予言通りのタコ(?)の登場にはしゃぐナルト。
しかし実はこれは案内人が注意を促そうとした巨大イカだったのです。
呑気に足の数を数え始めたところ、いかの足に攫われてしまいます。

イカはすっこんでろ。以下省略!!!」

と牛なんだか蛸なんだかが出てきてあっけなく以下省略。笑
キラービーが尾獣を使いこなしている様を見て、
ヤマトもさすがに驚愕の様子です。
これからビーとの修行でナルトは九尾の扱い方を覚えていくのでしょう。