431 『ナルト大噴火』

1.ナルト大噴火

フカサク、シマの他にも、
ドスのガマブン太(ブンちゃん)、刺股を携えたガマケン(ケンちゃん)、
そして二本の刀を背負うガマヒロ(ヒロちゃん)の3匹も
ナルトとともにあらわれます。
(文太.Sugawaraに、健.Takakura、弘樹.Matsukata…というわけでしょうか? 
 この分だと辰夫.Umemiya*1も出てくるのでしょう。)

「天道の力…当分は元に戻らない…。ならば…」

先の神羅天征の規模のためか、天道ペインは、
他のペインを使って回復を図ろうというのでしょうか、
人間道、畜生道、餓鬼道の3体が前へ出ます。
一方ナルトはガマ吉に綱手を安全なところへ連れて行くよう言います。
ペインの情報を託したカツユをナルトに預ける綱手

「今…こんな事を聞くべきじゃねーのかもしれねーけど…
 オレ…自然エネルギーを身に付けたから分かんだってばよ………
 皆のチャクラを感じ取ることができる……。」

自然エネルギーという感じ取るのが困難なものも
今は鋭敏に感じ取ることが出来るナルト。
本来は感じ取るのが非常に困難な、
遠く離れた個々人の微々たるチャクラも感じ取れるようになったのでしょう。

「カカシ先生は任務で里の外に出てんのか?」

何も告げられない綱手の様子を悟って、
ただ一言口にします。

「………。…そうか…。」

カカシは任務で出ている、
普段のナルトならそう信じて疑わないでしょうが、
自来也の死と直面したばかりのナルトは、
何かを悟っているようです。
その刹那口寄せの術で召喚された輪廻眼の犀<さい>が突進してきます。
しかし、ナルトは突進してきた巨体をものともせず、
まるでアリが巨象を振り回すような立ち回りから、
間髪入れずに口寄せされた狼と水牛を、
ナルトが背負っている巻物に乗っかったフカサクとシマの
『仙法・蛙鳴き』によって動きを止めたその隙に、
影分身二体の『仙法・大玉螺旋丸』を叩き込むという機敏な動きを見せます。
そして中空に飛ばされた犀、狼、水牛をケン、ブン太、ヒロがそれぞれ追撃、とどめを刺します。
息を吐かさぬ攻防をくぐりぬけ、ペインに向かって一直線に進むナルトに、
餓鬼道ペインが立ちふさがります。
術を吸収するというカツユからの情報をもらったナルトは、
仙人モードでの体術による肉弾戦――『蛙組手』に持ち込みます。
ナルトの拳を躱したはずのペイン。しかし、もの凄い力で吹き飛ばされます。

「蛙組手は己の周りにある自然エネルギーを利用する。
 そのエネルギーがナルトの体の一部となってペインを攻撃したんじゃ!
 仙人モードは危険感知も攻撃範囲も並のそれじゃありゃへんぞ!!」

ナルトのまわりを覆う大気ですら、強大なエネルギーをもつ――
九尾の衣にも似た状況にあるナルトは、その勢いに乗って一気呵成で片を付けにかかります。

「新術でいっきに終わらせてやる!!」

ナルトの新術――、おそらくは妙木山で一人人知れずに練習していたあの術でしょうか――

2.ペインと長門

長門はペインと深い繋がりがあるわけなのですが、

「天道の力…当分は元に戻らない…。ならば…」

「天道の力〜」という台詞から、
三者が見ているように“客観的に”天道ペインが
天道ペインを把握していることが分かります。
そのままその第三者があって、それが長門なわけですが、
6体の中に本物は存在していないという自来也のメッセージを汲むと、
この台詞について少し掻い潜ることができます。
つまり本物がいない第三者的状況、まるで監視カメラの映像を覗いているような、
中枢にいる人物はそこに欠片たりとてその存在がない――
と考えるとするなら、あのペインの黒い棒やピアスは、
長門の一部たりえないというわけです。
そうただのチャクラ受信・送信機――というわけです。
もしもあれが長門の一部であったとするなら、
自来也が輪廻眼という情報以前に黒いこの棒に長門を感じるはずですし、
ナルトなどに壊滅されたペインの黒い棒を通じて、
長門にダメージがあるはずなのですが、どうやらそうではないところからも、
このように考えることができないでしょうか?

*1:※実はガマブン太の第二子のガマ辰がいました。ケロッピさん情報ありがとうございます。09/01/19