420話『戦場、木ノ葉』で扉絵を飾るのが人柱力の9人。
この9人について見ていきます。

.人柱力について

人柱力とは尾獣という巨大なチャクラの塊のような生物を媒体となる人にとどめたとき、
その人物が発する力またはその人物をさすようです。
そうする目的は軍事利用であったり、
尾獣が暴れまわることによる害を防ぐためであったり様々な目的があるようです。
基本的には人柱力に眠る尾獣が里から忌み嫌われている場合、
その人自身も迫害される傾向にあるようです。
また二尾や八尾の人柱力の所属する雲隠れの里に見られるように、
里が人柱力に重要な立場等を与えている場合や、
一尾や九尾の人柱力のようにだんだんと里に認められていくという場合もあります。


<一尾の人柱力>

【名前】我愛羅
【所属】砂隠れの里(風の国
一尾の大狸・守鶴を宿し砂を自在に操つります。
我愛羅の母・加琉羅の弟である夜叉丸の心無い裏切り。
本当の愛情を知らず、憎しみにつつまれてきましたが、
ナルトとの出会いによって絶望と孤独を乗り越え、
大きく成長した我愛羅は五代目風影となりますが、
デイダラに敗れ連れ去られてしまいます。

<二尾の人柱力>

【名前】ユギト
【所属】雲隠れの里(雷の国)
生霊、化け猫といわれる二尾の大猫を宿す雲隠れの忍。
飛段・角都の不死身コンビにやられてしまいますが、
自分と里の名を懸けて戦う誇り高き女性の忍でした。

<三尾の人柱力>

【名前】不明
【所属】霧隠れの里(水の国)
三尾の大亀を宿す忍。左目から顎にかけて縫い後をもち、
背中には鉤<かぎ>と大輪の花がついた杖状のものを持っています。

「“三尾”は“人柱力”じゃなかったぶん弱かっただけだ。
 力をコントロールする頭が無かったからな。」

デイダラ・トビ組が対峙したとき、
三尾の尾獣自体はすでに人柱力にはあらず、
何らかの経緯があって三尾の人柱からはすでに抜け出ていたものと思われます。

<四尾の人柱力>

【名前】老柴
【所属】岩隠れの里(土の国)
四尾を宿す破落戸(ゴロツキ)のような風貌をした初老ぐらいの男性。
熔遁なる特別な血継限界の術を使うようですが、
あえなく鬼鮫にとらえられてしまいます。

<五尾の人柱力>

【名前】不明
【所属】岩隠れの里(土の国)
鎧武者のような風貌に加え、非常に大柄で厳つい顔をした五尾を宿す男性。
後ろに背負う歪<いびつ>な三角錐状のものからは煙が吹き出ています。

「“人柱力”はネクラで人嫌いだと聞いたがな…うん。」

後述する七尾の人柱力のことを考えると、
初期にとらえられた二人のうち一人がこの人柱力であり、
デイダラの話から外見通りの寡黙な性格だったと思われます。

<六尾の人柱力>

【名前】不明
【所属】不明
ひょろっとした風貌に加えて、
俯いたその表情はどこか暗い影を落とす六尾を宿す男性。
からしゃぼん玉のようなものを吹いています。
五尾とともに初期にとらえられ、
暁に人柱力の印象を決めさせた人物である可能性が高いです。

<七尾の人柱力>

【名前】不明
【所属】滝隠れの里(国不明)
ナルトと同年齢ぐらいの快活そうな七尾を宿した少女。
赤い布にくるまれた円筒状のものを背負い、
その赤い布をたすきがけにしています。
服装の露出度の高さやその表情からは、
ネクラで人嫌いというよりむしろ
目立ちたがりやで負けず嫌いという印象が見受けられます。
彼女がとらえられた時期は封印像の目の位置を考えると
一尾我愛羅の封印後から三尾が封印されるまで。
また封印の手順は暁の会話を追うと、
(5,6)⇒1⇒7⇒3⇒2⇒4⇒8⇒9
となっているようです。

<八尾の人柱力>

【名前】キラービー
【所属】雲隠れの里(雷の国)
八尾の暴れ牛を宿す男性。現・雷影の実の弟。
サスケと互角に応戦し、八尾の足を使った身代わりの術で暁を欺いたり、
その体躯からもかなり練磨され熟達した戦士という印象を窺わせます。
ヘタな(?)ラップを唄ってみたり、今度はいきなり演歌を目指してみたりと、
ファンキーなノリを絶やしません。

<九尾の人柱力>

【名前】うずまきナルト
【所属】木ノ葉隠れの里(火の国)
九尾の妖狐を宿す少年。四代目火影波風ミナトの実の子供。
人柱力ゆえの孤独な幼少期を過ごしますが、
良き理解者に恵まれて、友達やつながりを大切にするようになりました。
純朴すぎでおまけにはしゃぎすぎるところはあるけれど、
陰では強くなるためたゆまぬ努力を続けます。


分かっている範囲で各国の人柱力の割り振りは次のようになっています。

火の国・1
風の国・1
雷の国・2
土の国・2
水の国・1

9つのうち7つは五大国が保有していることになります。

「“尾獣”は巨大なチャクラの塊で忍界大戦期には各国隠れ里が
 軍事利用しようと競って手に入れようとしたものじゃ。」

チヨバアの言葉にあるとおり、
もともと尾獣は各国の戦力としてこぞって手に入れようとされたもの。
五大国のような大きな国が尾獣をそれぞれ保有しているのは自然な流れです。