前回の数値計算っぽいものから、だいぶ経ちますが、
【尾獣の強さを考える2,3,4】を基にして、尾獣の強さを考えます。

伝承から考える強さ

尾獣(作中の名称) 元となると思われる妖怪
一尾(守鶴) 化け狸
二尾(化け猫) 猫又
三尾(不明) 磯撫、クッパ
四尾(不明) 鼠蛟、尾崎竜王
五尾(不明) 彭侯、ソウ
六尾(不明) 雷獣、トラツグミ、キヨ
七尾(不明) 団三郎、七尾の狢
八尾(不明) ヤマタノオロチ
九尾(妖狐) 白面金毛九尾の狐


この表から強そうな順位をつけてみましょう。もちろん妄想です。
七尾(団三郎?)は賢いという点では群を抜くと思われますが、
華奢な妖怪です。怪物というには程遠いものです。
このようなものは一尾、二尾にも言えますが、
作中の登場シーンから考えるに、
どうやらこじんまりのイメージは払拭されているようです。
よって七尾も図体は他の尾獣に遜色ないほどのものでしょう。
そこで、大きさを基準にとるのは、あまり見通しがよくないので、
代わりに世間一般で知られる逸話をもとに尾獣の強さを定義して考えてみます。

  • 一尾≦七尾

守鶴は分福茶釜で有名な妖怪。化け狸。
一方で七尾の狢は小妖怪で、あっさり捕まえられてしまいます。
狢関連で有名な団三郎はずるがしこくて、狐をまんまとはめます。
一尾は恩返しのエピソードがある点でやや優しさが感じられますので、
一尾≦七尾とします。

  • 七尾≦二尾

狸や狢の化けはまだ愛嬌がありますが、猫又の場合は少々禍々しさがあります。
人を食い殺して、その人に成りすましたりと獰猛なので、
七尾≦二尾とします。

  • 六尾≦五尾≦四尾

木の精である彭侯にしろ、豹のような怪獣ソウにしろ、
『犬、狼』っぽいのが五尾です。
水の神である龍神であるにしろ、毒を操る爬虫類のような怪物であるにしろ、
『竜』っぽいのがこの四尾です。
一方で六尾とは雷獣か怪鳥キヨが考えられます。
キヨの活躍は不明ですが雷獣はようは雷神の使い魔的存在です。
しかも弱点をもっていて、トウモロコシにつられるようです。
人に倒されたことがあることからも、ちょっとランク的には下で、
最も神々しい四尾を先頭に、六尾≦五尾≦四尾とします。

  • 九尾≦八尾

作中最強の感が否めない九尾ですが、八尾はダークホースです。
イタチがその名を一度挙げています。
九尾は伝承では大勢の人によってようやく倒されましたが、
八尾はスサノオという神様に倒されています。
〈人が倒したもの〉と〈神様が倒したもの〉という点で、
九尾≦八尾とします。

  • 七尾≦三尾≦二尾

磯撫は漁師に恐れられた海の怪物ですが、
少なくとも七尾の狢よりは強いでしょう。
二尾猫又ほどの頭脳や等は持ち合わせていないので、
二尾よりランクを下げます。

  • 二尾≦六尾

雷獣と猫又を比べた場合、なんとも言えないですが、
雷獣は雷のような素早さをもち、猫はたちまちその餌食となってしまうでしょう。
というわけで、二尾≦六尾


主観が入りまくった(^^;)最終的なランクとしては、
一尾≦七尾≦三尾≦二尾≦六尾≦五尾≦四尾≦九尾≦八尾