375 『二大仙人』

【第一部終了時は8】の内容を受けて、
大蛇丸関連の時系列】4.アンコの呪印〜8.大蛇丸の転生
までを修正しました。

1.二大仙人

自来也は業を煮やしたというよりは一気呵成でペインを片付けるためでしょうか、
二大仙人を口寄せする〈仙人モード〉を解放するために、
顔の紋様を増やし、ガマケンさんに協力を要請します。

他方ペインは、口寄せしたカメレオンの中に入り、
カメレオンといえばお決まりで、
迷彩隠れの術のように、周りの風景と一体化し姿を消します。

姿を消したペインに対して、
一定の空間に入れば相手の位置を探知できる障壁〈バリア〉を張ります。ペインはこれに対し、
姿を消したまま新たにギリシャ神話や北欧神話に出てくるケルベロスのような巨大な三頭の犬を口寄せ。
口寄せ動物、いわゆる召喚獣うしの戦いは続きます。
激しい攻防の衝撃の後、巨大猛犬の頭の数は
攻撃の数に応じて増えていることに、自来也は気づきます。
次の瞬間頭の数だけ分裂し、各々がガマケンさんに襲い掛かります。
応戦するも頭上からの不意の一撃に宙空に飛ばされます。
そこへ狙いすましたが如く、鷲のようないかつい嘴をもった鳥の口寄せ動物が激突。
ガマケンさんは笠を盾代わりに防御しますが勢いよく地面に叩きつけられます。

態勢を立て直そうとするガマケンさんに、
自来也は術者が隠れて術者自身が何もしてこないことに関して何かおかしくはないか、と問いかけます。

「六道仙人と同じ目を持っていたあやつは、教えた術を全てマスターしたどころか、
 一人では本来有り得ぬチャクラの性質変化6通りの全てをやってみせた。
 主流忍術全てに精通した力を持ち…十歳にしてあらゆる術を使いこなした…なのにだ…何故…」

自来也長門が弟子だったころの特異性を思い出しつつ、
そんな長門が自身で戦わないのはなぜだろうか、と考えます。

「何故口寄せの術しか使ってこない!? 自分が戦うまでもないということか?」

ガマケンさんを還した自来也は、口寄せされた水牛〈バッファロー〉のような動物に激突されますが、
仙人モードを解放し、これを難なく退けます。

新しく口寄せされた〈頭〉と〈姐さん〉なる蝦蟇を引き連れて。

2.長門、性質変化についての新情報

ここで新しく長門についての情報が加わります。
「彼は、10歳にしてあらゆる術を使いこなした。」
一通りの術を使えるようになった=自来也に卒業を言い渡された
と見なせるので、(描写も自来也からの卒業を言い渡された当時の長門が描かれている。)
10歳あたりに長門(および小南、弥彦)が自来也から独立したと考えてよいでしょう。
ということは3年の修行を経たとすれば、長門は7歳あたりにときに自来也に出会ったことになり、
以前予想していた年齢*1と近いことが分かりました。

また性質変化は6種類あるようですが、
『五大性質変化』とヤマトが言っているように、五大から漏れたあと一つの性質変化とは何でしょうか?
五大、すなわち、火、風、雷、土、水のことですが、残されたあと一種類として考えられるのは
ヤマトが説明を先延ばしにした〈陰陽〉のことでしょう。
【〜遁】以外で表される【忍法〜】や【影真似の術】みたいなものは全てこの性質変化に当てはまると思われます。
というよりむしろ、【忍法〜】も同じく性質変化という概念のフィールドで扱えるため、
こう考えるのが妥当ではないでしょうか?


それにしても自来也
こんな危険な存在を野放しにしてしまったのは、
なぜでしょうか?