1.アンコと大蛇丸の離別

アンコが大蛇丸と離別したのはなぜでしょうか?
サイドストーリー的な話では、
師弟時代は慕っていたが、何かがきっかけで袂を分かつ決心をしたとあります。
それが大蛇丸の非道の限りを尽くす本性を垣間見たからなのか、
分かりませんが大きくは外れていないと思われます。
あるいは大蛇丸の里抜け後に真相を知ったのかもしれません。
どちらにせよ愕然とするような落胆、絶望等が彼女を襲ったわけです。
そんな中で彼女は大蛇丸と離別しなければならない立場に立たされた。
アンコは何を思いどんな行動をしたのでしょうか?
豪放磊落な彼女が自分の過去を明かすようなエピソードはないと思われますが、
今後大蛇丸の過去が明かされていくならば、
是非とも知りたいエピソードの一つです。
(弟子はアンコだけだったのか、とかも。)


今回はそのきっかけの一つと目されるアンコの呪印の時期を考えてみます。

2.アンコの中忍昇格

彼女が中忍になったのが、12歳であることから、

    • x-13年の10月24日〜x-12年の10月23日―($)

これはx-13年の10月10日のナルトの誕生を過ぎています。
このナルト誕生の日、九尾は封印されたと考えてよいので、
彼女が中忍となったのは九尾事件後にあたるわけです。

3.アンコの呪印

大蛇丸の秘密実験は、14巻72ページにおいて、

「近頃、里の下忍から中忍、果ては暗部の者でさえ行方不明者が続出している…。
 さらに最近アナタの様子がおかしいという情報がありましてね………」

とあるように、大蛇丸の禁術開発で人体実験が盛んになったのは、
大蛇丸里抜け直前頃の話だと思われます。
つまりこの頃は専ら不老不死の術の開発であって、呪印はなおざりだった気がします。
ではアンコに呪印を授けたのはいつごろの話だったのでしょうか。
これはいつごろの話かを特定する要素がないため、
アンコが下忍になってから大蛇丸が里抜けする考えられる期間の最大まで、すなわち、

  • x-15年10月24日〜x-11年12月31日

です。しかし、これでは期間が大きすぎるために、以下の場合を考えてみます。

アンコが下忍であったときに呪印が施された場合

彼女が下忍であったと考えられるのは10歳〜12歳であった期間なので、

  • x-15年10月24日〜x-13年10月23日

大蛇丸は忍界大戦終盤あたり、あるいは忍界大戦終結直後には
すでに禁術開発を試みていたことになるでしょう。(人体実験とまではいかないけど)
また彼が禁術開発を本格的に開始したのは、
忍界大戦も終わって里が安堵で胸をなでおろしているとき、
おそらく四代目火影にミナトが決まってからだと推測されます。
火影という最強の称号を手に入れたとしても、それは老いには勝てない…。
彼の目的がこの世にある真理をすべて解き明かすことだと決まったのが、
いつの時期であるかは定かではありませんが、三代目火影を前にして語った大蛇丸の思想からは、
“火影”を見限っている様子が分かります。
呪印の力は不老不死の術の一環として、大蛇丸が目をつけた力だと思われます。
そしてどのような効果があるか弟子のアンコに呪印を施してみた。
つまり、四代目火影就任〜九尾事件が起こるまであたりが濃厚でしょう。

アンコが中忍であったときに呪印が施された場合

九尾事件後、アンコが中忍に昇格してから大蛇丸が里を抜けるまで

  • x-13年10月24日〜x-11年12月31日

であった場合には、おそらく呪印の研究はほぼ終わっていて、
前述と同じく火影という地位には目もくれず、不老不死の研究に没頭していた時期と思われます。
そしてこの頃の大蛇丸ならば、カワイイ弟子であるアンコに
(実験体みたいに酷い扱いをされていないことを考えると、アンコは気に入られていたと思われる)
呪印を施すというある種過酷なことも平気でできるようになっていた、
つまり呪印の及ぼす効果や副作用などすでに色々分かっていて、
またアンコもこれに耐えうる器であるだろうと理解していたのだとも思われます。
これは自来也が谷底に向かってナルトを突き落としたのと似ています。
大蛇丸が機を見計らって授けたものかもしれません。
だとすれば、ぴったりな時期があります。
12歳のアンコの中忍昇格、そのお祝いとしてです。