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今回の前書きはひどく私事にて申し訳ありません。
10月10日、九尾事件の日ですね。
ナルトの誕生日でもありますが、複雑な心境です。
というのも、私が懇意にさせていただいていた
NARUTO×JUNKIEのケルベロスさんと一悶着があったためです。
冷静かつ適正な説明、対応をなさってくれなかったのは遺憾ですが、
後には退けないですよね。(T_T)
1.アンコの下忍時代
少し前回の補足をしておきます。
- アンコが下忍となった直後に大蛇丸に弟子入りしたこと
を前提にしています。当時は未曾有の戦力不足であり、
アカデミー卒業と同時に彼女が下忍となったと思われます。
また、前回大蛇丸への弟子入りを忍界大戦中としましたが、
- 木の葉の戦況が優勢であったか忍界大戦終了寸前の末期だった
と推測されます。
2.大蛇丸の里抜け
14巻の68ページにあるように、猿飛に不老不死の禁術を編み出したのかと問い詰められる描写のあとに、
大蛇丸はこう答えています。
「里を出て十数年…苦労しましたよ…」
禁術開発現場を猿飛をはじめとする忍に見つかり、
大蛇丸が追っ手を振り切ってこの場を去ってゆく回想の描写があります。
この直後に大蛇丸の里抜けがあったと考えてよいでしょう。
大蛇丸の里抜けは木の葉崩しの時点から十数年前にあったわけですが、
木の葉崩し時から逆算して、割り出してみましょう。
木の葉崩しが中忍試験終盤の出来事であることと、
【その他の時系列8】 *1によって、
木の葉崩しは年8月の出来事
ここで、10数年前という記述に着目します。
10数年というのは、10+〈数年〉を表し、
数年というのは1年以上の10年単位に入らない端数を表します。つまり
10数年≧11年
です。正確に11年ではない(例:10年と9ヶ月前)と思われますので、年号のみを考慮し、
- 大蛇丸の里抜けは年
までには確実にあったことになります。
禁術開発現場発見時、猿飛はアンダーウェアに三代目火影の名を入れたものを着ています。
しかしこの状況からすぐに彼が三代目在任時の出来事であった、とは断言しにくいのです。
なぜなら彼が大蛇丸の禁術開発現場を
火影である立場を差し置いて検分しにきたということになるからです。
教え子である大蛇丸の悪事の噂を直々に確かめたくて赴いたとも考えられますが。
「ワシが貴様を四代目に選べなかったのも…、その歪んだ思想ゆえ…」
一見するとこれは四代目を決定する際までに、
大蛇丸の歪んだ思想が分かっていたことになります。
(四代目没後、三代目再就任時に火影として彼を推したならば、五代目として彼を表現するはずです。)
歪んだ思想――とはつまり、禁術開発現場で大蛇丸が語った彼の思想をさします。
「あ〜〜〜あ! バレちゃったんじゃネコをかぶってても…しょうがないわね。」
と大蛇丸が言ったこと。またその後の猿飛と大蛇丸のやりとりを見ていても、
猿飛はこの禁術開発発見までは大蛇丸の本性に疑いはあっても確信はなかった、
というよりはむしろそう信じたくなかったからだと言えます。
ですから、前述の「歪んだ思想」とは、確実に「見抜いていた本性」を指すわけですね。
「大蛇丸の本性を目の当たりにして」そう考えたとするなら、
四代目決定前まで、すなわち九尾事件前までに大蛇丸の里抜けがあったことになり、
大蛇丸が九尾事件を詳しく知っていることや、
大蛇丸が九尾事件を当然知っているように語る猿飛の発言に矛盾してしまいます。
ですから、猿飛の発言をよりよく解釈するとすれば、
「ワシが貴様を四代目に選べなかったのも…、その歪んだ思想(を持っていると感じられる邪悪さ)ゆえ」
になります。
「悪意と野望を秘めた瞳…
そういう素養があったのは…気づいておった…。
気づいて知らぬふりをしてきた。」
とある通り猿飛は大蛇丸の邪悪さを見抜いていたことになります。
それゆえ禁術開発現場を押える前に火影に選出することはなかった、ということですね。