■
尾獣の強さについて
今回は多少本格的(?)に尾獣の強さを考えます。
冗長になるかもしれないので、結果だけを見る場合は3のみ参照のこと。
1.定義
――で、再び尾獣の強さに関する定義を考えます。
性懲りもなく数値化して尾獣の強さを測定します。
より考えられる強さに近づけるために、今回はファジー理論っぽく考えてみましょう。
前回、尾獣の強さをその尾が一つ少ない尾獣までの強さを足していった和として考えました。
今回はある尾獣尾をファジー集合により尾と決め、
ファジー集合のメンバシップ関数で代表的な関数を用いて概念的に考えます。
平たく言えば、三尾というのは“三尾”という突出した値をもっていて、
その他に例えば“四尾”の値が若干、“九尾”の値がほぼ0の割合といった感じで定義します。
を の整数として扱い、
尾であるということは以下の定義に従うものとします。
メンバシップ関数を
と定める。尾であることは、
である。
さらに尾獣の強さを次のように定義します。
メンバシップ関数の要素に対して、
とおくと、強さは、
で定義する。
はその尾獣が他の尾獣にどれだけの割合で属しているか、
その値を和として表したもので、これを逆数に扱うことで、
ファジー集合におけるその尾獣の位置と、
尾の数が強さに比例するという考え方を融合させることにします。
3.尾獣の強さ
したがって算出される尾獣の強さに関して、有効数字を5桁とすると、
尾獣 | 強さを表す数値 |
---|---|
一尾 | 0.51028 |
二尾 | 0.81863 |
三尾 | 1.1432 |
四尾 | 1.4830 |
五尾 | 1.8406 |
六尾 | 2.2245 |
七尾 | 2.6674 |
八尾 | 3.2745 |
九尾 | 4.5925 |
この結果から九尾は一尾に対して
(倍)
つまりほぼ9倍強いということになります。
また九尾は八尾に対して
(倍)
1.4倍強いということになります。
このデータは、大雑把に一桁目を見ると
(一尾、二尾)(三尾、四尾、五尾)
(六尾、七尾)(八尾)(九尾)
の5つの強さの階級があることを示しており、
感じとしては悪くない気がします。