25巻、終末の谷でナルトとサスケが見せた死闘。
思いを込めた二人の必殺技、螺旋丸と千鳥が勢いよくぶつかり、
すさまじい衝撃波が描かれています。

ところで、風遁・螺旋手裏剣は、
螺旋丸に風の性質変化を加えることで生まれた技でした。
一方で千鳥は雷の性質変化を放電状態に形態変化させる技でした。
ここで、一つの疑問が浮かびます。
あの衝突のとき一瞬、雷遁・螺旋丸ができたのでは・・・?

その前に一つだけ。
螺旋丸はチャクラを球状に乱回転させることで、その威力を高める技です。
球状に保つということは、乱回転させるチャクラをさらにそれを球状にとどめるチャクラが必要になります。
これはある容器とその内部の圧力の関係に似ています。
容器内部の圧力は容器内の気体の分子の運動に依存します。
分子が活発に運動して、容器の壁に衝突する回数とその威力が増えれば圧力は大きくなりますし、
逆に分子の運動が散漫だと、圧力は小さくなります。
乱回転させるチャクラはこの気体分子に似ています。
ということは球状にとどめる壁に相当するチャクラは容器に相当しますね。
螺旋丸の原理は、ちょうどコーラを暑いところにおいておくとペットボトルが破裂しコーラが噴き出すことと似ています。
螺旋丸の場合、あえてコーラが噴き出すように容器をへこますのと同様。
壁に相当するチャクラが激突の瞬間潰れて、一気に中のチャクラが噴出する。
その威力で相手を吹き飛ばす技です。
  
 
チャクラはエネルギー体でいわば、熱のようなものと考えられます。
ですから、チャクラの乱回転とは実はチャクラのエネルギーを利用した空気の乱回転です。
風も同じく空気の流れなので、螺旋丸とは相性がいいのはなんとなく分かります。
雷はどうでしょうか。
実は一番外側の球状の部分は、乱回転する内部よりもより高速で回転しなければ、
内部の圧力に負けて形が崩れてしまいます。
超高速で回転する外側は、それだけ空気の分子どうしが激しく衝突しあい、
内部の乱回転する空気分子の作用にも影響され、
実は小型の雷雲にも似た電荷の偏りが生じます。
これは静電気の原理と一緒ですね。

つまり螺旋丸は描写こそないですが、蓄電してはビリビリ放電しているのです。
螺旋丸は実は雷の性質変化うんぬんを語らなければ、雷遁そのものです。